族長 小説一覧

1件
1

気配を消していた森の娘を、族長は帰さない

◇全17話・完結まで毎日7時・17時更新◇ 平野の戦に勝ち、いくつもの部族をひとつにまとめたハイダル族。 森の小部族ロシエの族長の娘シャラナは、父に「とりあえず行っておけ」と言われ、新しい族長アズランのもとへ挨拶に出向く。 挨拶の列では名前も覚えてもらえず、宴では末の敷物で、空いた器を黙って運ぶだけ。 義理は果たしたと森へ帰るつもりでいたシャラナに、アズランは告げた。 「お前は俺の世話係になれ」 果実の水を運び、求められれば膝を貸す日々。 目立たないように過ごすシャラナのもとには、なぜか谷の人々の本音が集まってくる。 けれど、それを族長に伝えたことで、打ち明けてくれた老人の信頼を失ってしまう。 やがて、東の戦から戻った夜、二人の距離は変わる。 そして、東の三部族をまとめる有力部族から縁組の話が持ち込まれたとき、シャラナは初めて、自分の行き先を自分で決めることになる。 気配を消して生きてきた森の娘と、自分の気持ちだけは言葉にできない若い族長の、異世界恋愛。 ※ストーリー・恋愛を中心に進みます。 ※Rシーンを含むエピソードには、タイトルに「※」を付けています。 ーーーーーー 登場人物 ◆シャラナ(ロシエ族の族長の娘・22歳) 森の小部族の娘で、四人きょうだいの二番目。自分から前へは出ないが、周りをよく見ていて、気づけば黙って手を貸している。目立つのは苦手なのに、なぜか人が本音をこぼしていく。素の口調が出るのは、族長の馬サヤの前でだけ。 ◆アズラン(ハイダル族の族長・28歳) 平野の部族をまとめた新しい族長。判断が早く、言葉は短い。会議では人を動かせるのに、シャラナへの気持ちだけは言葉にできない。
1件