第8回ほっこり・じんわり大賞

第8回ほっこり・じんわり大賞

選考概要

753作の応募があった第8回ほっこり・じんわり大賞。その中で一次選考を通過したのは29作品。涙を誘う青春小説や、魅力的なキャラたちが共同生活を送る物語、神や妖怪が登場する食堂モノなど、多彩な作品が集まった。

そこからさらに検討を進め、編集部内で大賞候補としたのは、「HAVE A CAT LIFE 〜猫がくれた一年〜」「レプリカは、まだ見ぬ春に恋を知る。」「うまれなおし」「豆ときなこと、シェアハウスの宿題。」「あけぼの色の15分」「水底に届く光の歌を。」「貧乏神食堂おおもり」の7作品。

異なるジャンルでどれも読みごたえはあったものの、いずれもあと一歩決め手に欠け、残念ながら大賞の該当作はなしとなった。その上で、リアルで重たい現実と幻想的なモチーフを上手く掛け合わせた「あけぼの色の15分」に優秀賞、子育てのあるあるを臨場感のあるエッセイ風小説に仕上げた「うまれなおし」に涙じんわり賞、個性的なキャラと終盤にかけての構成力が光る「豆ときなこと、シェアハウスの宿題。」に心ほっこり賞を授与。その他、最終選考に残ったものの、惜しくも受賞に至らなかった作品を奨励賞とした。

「あけぼの色の15分」は、ヤングケアラーの主人公が、魅力的なヒーローとの出会いを通して前向きに変わる様子を描いた青春作品。主人公の繊細な心理描写や、観覧車が回る夜中の15分間だけヒーローに会えるという幻想的な設定に引き付けられた。

「うまれなおし」
は、里子を引き取った夫婦の温かな生活をエッセイ風にまとめた育児小説。共感性の高い子育てあるあるが巧みに描かれている点と、子どもの成長や親子の絆を丁寧に掘り下げ、感動的なエピソードにまとめている点が評価された。

「豆ときなこと、シェアハウスの宿題。」
は、生きづらさを抱える個性的な登場人物たちが、シェアハウスでの暮らしを通して生き方を見つけていく物語。主人公・きなこの同居人たちを見つめる柔らかい視点や、彼女が救われるまでの構成力に心を掴まれた。

なお今回は、残念ながら最終候補作に漫画作品が選ばれなかった。次回以降、ほっこり・じんわりというテーマにふさわしい漫画作品の応募がさらに増えるよう期待している。

開催概要はこちら
応募総数 753作品 開催期間 2025年07月01日〜末日

なし


編集部より

ポイント最上位作品として、”読者賞”に決定いたしました。突然「スキル」を使えるようになった主婦が、現代を舞台にまったりと愉快な日々を送る様が、読者の心を掴んだのではないでしょうか。


編集部より

ヤングケアラーである主人公が不思議なヒーローとの出会いを機に、自分の居場所を見つけていく過程がみずみずしく描かれています。似通った苦しみを抱える二人が支え合いながら成長していく姿には、胸を打たれました。

うまれなおし

61位 / 753件

編集部より

里子として迎え入れた四歳の男の子を、大切にはぐくんでいく夫婦の日々が優しい筆致で綴られていました。特に、タイトル「うまれなおし」にも結びつくラストシーンは心にじんわりと染み入ります。


編集部より

章ごとにシェアハウスの住人を掘り下げていく構成が巧みで、何気ない日常が丁寧に描かれた作品でした。登場人物たちの弱さや小さな頑張りを肯定する主人公・きなこの温かな視点が心地よく、穏やかな世界観に癒やされました。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

奨励賞

投票ユーザ当選者

投票総数 2,409票 当選 10名