「凱旋門」の検索結果

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2031年5月18日。世界中の人類のうち99%以上が灰と化した。大学受験に失敗し生きる希望を失っていた男子大学生の山城結は、こんなご時世だからこそ、いつ死ぬか分からないからこそ、高校時代の同級生である三好風佳と、パリに行く。
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文字数 7,162 最終更新日 2021.03.18 登録日 2021.03.17
 半世紀前。  富士山が大噴火した。  でも出てきたのは噴煙や溶岩じゃなくて、七色の鮮やかな雲。  そして雲は日本中を覆い隠してから消えた。  後に残ったのは、日本各地に出来た、フランスの凱旋門のような大きな門。  そこからは、妖精や精霊やドラゴンなんかが出てきて、異世界と日本は国交を結んだ。  翌年のある日から、産まれて来た子供たちに異変が起こる。  数人に一人は紅い目と左手の甲に、羊の頭のような黒いアザがあった。  妖精や精霊たちは言う。 「16歳の誕生日までに僕たちと契約しないと、アザのある子は消滅してしまうよ?  そして悪魔に魂を狩られてしまうよ?」、と。  こうしてアザのある子供たちの集団、フレイムスと、アザのない子供たちの集団、ラハミーム。  二つの集団の、共同作業による契約合戦が始まる。  目的は一つ、妖精や精霊と契約してフレイムスは魔導師に。  ラハミームは補佐役の魔術士にまること。  フレイムスとラハミームは相棒の契約を結ぶ。  それは、フレイムスが魔導師になれなければ、同時に消滅する、死の契約  ある日、フレイムスの落ちこぼれの少女、溶目雫(うてめしずく)は妖精王エンバーと出会う。  エンバーは雫と相棒のラハミーム、塩飽弓羽(しわくゆう)にある提案をした。 「僕と契約しないかい?  そうすれば、君たちは伝説の精霊使いになれるよ、と」  契約の条件はたった一つだけ。雫がエンバーに触れること。  雫と弓羽、15歳の春。  死のタイムリミットまで、あと2年を切ったある日の出来事だったーー      
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文字数 33,805 最終更新日 2020.03.27 登録日 2020.03.03
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