「すみれ」の検索結果
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親戚の子供が音楽をやりたい、バンドを組んでゆくゆくはプロを目指したいと言い出し、一家を二分する騒ぎになっている……と、そんな話を聞いて、昔を懐かしくも思い出した。あれは高校生のときだった。
*主要登場人物
荒木田博行(あらきだひろゆき) 高橋勝秀(たかはしかつひで)
若生正次(わかおまさじ) 中西俊男(なかにしとしお)
志知舘拡(しちたつひろ) 田中素美礼(たなかすみれ)
頼山律(らいやまりつ) 頼山絹子(らいやまきぬこ)
文字数 28,816
最終更新日 2022.07.26
登録日 2022.06.30
風の中に歌が聴こえる。
いつも聴こえる美しい旋律の歌。
どこにいても聴こえるのに、どこを捜しても歌っている人間を見つけることが出来ない。
しかし、あるとき、霧生柊矢(きりゅうとうや)は歌っている少女霞乃小夜(かすみのさよ)と出会った。
柊矢は、内気そうな少女に話しかけることも出来ず、ただ歌を聴いているだけの日々が続いていた。
ある日、二人の前に白く半透明な巨木の森が出現した。
二人が見ている前で森はまた消えていった。
その夜、柊矢の所有しているアパートの近所で火事が起きたという知らせに現場へ行ってみると小夜がいた。
燃えていたのは小夜の家だった。
たった一人の肉親である祖父を亡くした小夜を、成り行きで柊矢が引き取った。
その後、柊矢と小夜はやはり、普通の人には聴こえない歌を歌う青年と知り合った。
その青年、椿矢(しゅんや)から普通の人に聴こえない歌が聴こえるのはムーシコスという人種だと教えられる。
そして、柊矢の前に、昔、白い森へ入っていって消えた元恋人霍田沙陽(つるたさよ)が現れた。沙陽もまたムーシコスだった。
柊矢は沙陽に、ムーシコスは大昔、あの白い森から来たから帰るのに協力してほしいと言われる。
しかし、沙陽は小夜の家の火事に関わっていた。
柊矢と小夜、柊矢の弟楸矢(しゅうや)は森への帰還を目指す帰還派との争いに巻き込まれる。
「歌のふる里」の最終話の次話から続編の「魂の還る惑星」が始まります。
小説家になろうとカクヨム、noteにも同じものを投稿しています。
文字数 358,116
最終更新日 2023.08.23
登録日 2023.04.02
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