「大きな蜘蛛」の検索結果

全体で2件見つかりました。
2
 気が付くと、いつの間にかおじいちゃんの大きな館に着いていた。  それは、白い色と黒い色の2階建て。白と黒が縦横に、館を自分のスペースをちゃんとわきまえているかのような模様だ。  いつの間にか、雨の止んだ東の方からの朝日がその白さをより一層、白くする。まるで何も変哲もない透明なコップに入れた、山羊の乳みたいだ。  黒い色の方は、つやつやの廊下のように黒い色が光っている。  玄関の扉を開けると、鍵がかかってないことと、両脇にある雫が滴る植木鉢の片方に大きな蜘蛛がいたことが解る。  僕は中に入ると、蜘蛛が話しかけてきた。 「坊主。中の中には、入るなよ」 「え」  僕はしゃべる蜘蛛に振り向いた。 「その中さ。その中の中には入っちゃいけない」  虐待を受けたヨルダンは世界中のドアのある不思議な館へと旅するサバイバルホラー。   注 この作品にはちょっと、怖い要素があったりしますが。   ヨルダンと一緒に勇気を出して冒険にいきましょう。   
24h.ポイント 0pt
小説 185,062 位 / 185,062件 ファンタジー 42,522 位 / 42,522件
文字数 81,375 最終更新日 2022.11.07 登録日 2019.02.04
 西空に赤焼けた雲がある。その下に、手を広げて、大きな蜘蛛が陣取っている。すると、馬が走ってきてその蜘蛛を一刀両断、真っ二つにして駆けていった。非常に胸のすくシーンだったが、すぐにそこに訪れた空虚が、決して快感をだけ残したのではないことを示した。
24h.ポイント 0pt
小説 185,062 位 / 185,062件 ファンタジー 42,522 位 / 42,522件
文字数 1,371 最終更新日 2020.11.12 登録日 2020.11.12
2