「述べた通り」の検索結果

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恋愛 連載中 ショートショート R15
俺は地方在住の町薬局で働く薬剤師だ。 出身地の町に、この春から帰って来た。 もともと、この町には薬剤師になる為に必要な薬学部のある大学がない。 その為、この町の人間で薬剤師になりたい者は他県の大学に行かざるを得ない。 そして大学を出た後、その地域の薬剤師になり数年の勤務経験を積んでから、この町の薬局に転職して来るのが当たり前となっている。 何せ、この町の老齢人口は増加の一途を辿っておりその為薬剤師の数も足りない。 とこのような事情でこの町の薬剤師の待遇は近隣の都会である福○県よりだいぶ良いのだ。 意外だが九州全体を見渡しても、ここの地区の薬剤師の待遇は良いのだ。 但し、病院内の薬局は別だ。病院内薬局は町薬局とは異なり営利性を求めないのが通例だからだ。その為、薬剤師の給与という待遇面では差があるのだ。 そもそも町全体的に給与面で待遇の良い職場がないので、若者はより多い収入を求めて他県へ出て行く。 その為必然的にこの町に残る若い男の数は少ない。 したがって、この町で働く男達は老齢者の割合が多いし、もし若い男を見かけたら、その男 達は他県の企業からの出張者が多いのだ。 したがって、俺のような薬剤師という立派な肩書きを持つ若い男は女性にモテる。 なぜなら、前述した通り収入も良くライバルとなる収入の良い男達は他県からの者が多いからだ。 この町の住人達は、自分達の娘には地元に残って結婚して欲しいと願う者が多い。 但し先程述べた通り、この町では収入も良くて結婚に適した若い男は希少価値なのだ。 そうしてライバルとなる地元出身でこの町に残ったのは公務員か又は、年収300万未満の低所得の連中のどちらかになる。 つまりはライバルと呼べる程の男達の脅威はないのだ。 そんな感じで悦に入っていた俺は、待合室に座っている、1人の女性に気づいた。 「顔見知りではないなぁ。でもなんか気になる 」などと思いなから俺は先程までの空想に戻ってニヤニヤしていたら、突然声をかけられた。 改めて声のする方向を見ると先程見かけた女性だった。 続く
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文字数 1,437 最終更新日 2023.06.22 登録日 2023.06.21
 ここは剣と魔法のファンタジーの世界。  平和が続いていたある日、漆黒皇帝ドラガヌギオスの世界征服宣言を受けた各国は、その恐怖に打ちひしがれていた。  時を同じくして、パプライラ王国にて宮廷魔術師が予言した通りに誕生した勇者がドラガヌギオスの住むギオス皇国へ向かう準備を始めていた。勇者の名は____。来たる日のために用意されていた存在の彼は、いま妹とともに漆黒皇帝討伐に向かう!  ……って感じになると思ったのに全然ちがーう!  お兄ちゃんはロボットみたいな性格になっちゃって何でもできちゃうし、仲間もおかしな人しかいないし…………なんだか想像してた展開じゃないんですけど!!  あっ! 申し遅れました! 私、勇者の妹の____と申します!  私たちは先ほど述べた通り、彼の皇国を討ち果たさんとするために街から街へと旅を続けています!  でも私の本当の願いは、お兄ちゃんを元の性格に戻すこと。  皇国の討伐という重荷の所為なのか、お兄ちゃんは感情を失ったようにひたすら走り続けてるんです。  ドラガヌギオスを倒せば元に戻るかもしれないけど……そんな保証なんて一切ないし、そんな強敵を倒せるかどうかすら分からない……  だから私はいろんな街、いろんな自然の景色、いろんな人のところに行って精一杯お兄ちゃんに旅を楽しんでもらおうと思ってます!  いつからかこんな性格になっちゃったお兄ちゃんだけど、この旅を続けていれば……きっと、元の人間らしいお兄ちゃんに戻ってくれるはず……だよね?
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文字数 105,107 最終更新日 2021.04.05 登録日 2021.02.21
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