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第19回ファンタジー小説大賞で奨励賞を頂きました。皆さまのおかげです。
前世の記憶を持つ男――カイル。
彼が転生した先は、勇者でも貴族でもなく、ただの農民だった。
チートもない。
特別なスキルもない。
あるのは、日々の畑仕事で鍛えられた頑丈な身体だけ。
カイルはこのまま、村で畑を耕しながら、のんびり一生を終えるものだと思っていた。
だが、そんな彼に転機が訪れる。
畑の近くで聞こえた悲鳴。
駆けつけた先にいたのは、ブラック・ボアに襲われそうになっている三人の少女たちだった。
彼女たちを助けたことで、カイルの平穏な農民生活は大きく動き出す。
――え? キミたち、勇者なの?
普通、魔法でババーンと敵をやっつけるもんじゃないの?
さっきのはただの猪で、別に強くもなんともないんだけど……。
ついてきて欲しい?
ちょっと、そんな目で見ないでくれ。
断りづらいから!
お人好しなただの農民と、ぽんこつ英雄たちの旅が始まる。
ところが、一緒に旅をしてみれば、ぽんこつだと思っていた彼女たちは、予想より遥かに強かった。
「カイルさんが傍にいるから、私たちは全力で戦えるんですよ」
いざという時、この人は自分たちを見捨てない。
その信頼が、彼女たちに全力で戦う勇気を与えていた。
――いや、キミたち、そんなに強かったの?
けれど、旅を続けるうちに、カイルは知ることになる。
彼女たちは、勇者になりたくてなったわけではない。
本当に望んでいるのは、戦いから離れた、穏やかな「普通の暮らし」。
その願いを叶えるために、命を懸けて戦わなければならないのだという。
……そんな話を聞いて、先に村へ戻る気にはなれなかった。
大剣を振るう戦士・ダグラスとの共闘。
誇り高く、少々意地っ張りな勇者・エリオとの出会い。
困っている人を放っておけない銀髪の勇者・ルシアには、なぜか無理やり旅をさせられている農民だと心配されて――。
そして、仲間を奪った魔物を追う、隻腕隻眼の勇者・モリア。
仇を討った後のことを考えられない彼女もまた、カイルには放っておけなかった。
飯を作って、旅の面倒を見て、時には一緒に死地へ向かう。
帰るつもりだった農民は、今日も誰かを見捨てられずについていく。
――農民だから、なんだってんだ。
あいつらを見捨てて帰れるわけねぇだろ。
文字数 478,576
最終更新日 2026.10.30
登録日 2026.08.09
純白を尊ぶアルビオン王国。
公爵令嬢エレオノーラは、才色兼備にして政治や法律にも精通する才女。
そんな彼女には、誰よりも愛する婚約者がいた。
王国最強と謳われる白騎士である。
しかし、ある日。
彼女は愛する婚約者の衝撃的な秘密を知ってしまう。
なんと、純白の鎧を身にまとう白騎士が、黒いパンツを履いていたのだ!
「白騎士様のパンツが黒だなんて! これはもはや国家反逆罪にあたりませんか!?」
激怒したエレオノーラは婚約破棄を宣言し、白騎士の国外追放を求めて王宮へ乗り込んだ。
しかし、国王の反応は冷ややかだった。
「……別にパンツくらい黒くたっていいんじゃないか? 純白というのは制服の話じゃろ?」
「なりません! アルビオン王国たるもの、すべて純白でなければ民に示しがつきません!」
「示しって……」
ところが、エレオノーラが持ち出した古い王国騎士法によって、事態は思わぬ方向へ。
なんと、白騎士は本当に国家反逆罪に問われ、国外追放されてしまったのだ。
そして、王都を去る白騎士は、最後まで己の信念を曲げなかった。
「俺は、パンツは黒がいい」
地位も名誉も、愛する婚約者さえも失いながら、彼は王国を去った。
それから数日後。
追放された白騎士が、国境付近の村を魔獣から救ったという知らせが届く。
国王から彼との再会を命じられたエレオノーラは、納得できない疑問を胸に、白騎士のもとへ向かうことになった。
なぜ、地位も名誉も、愛する婚約者さえも捨てて、黒いパンツにこだわるのか。
そして、彼女が愛していたのは、純白の鎧に身を包んだ白騎士なのか。
それとも、その鎧の内側にいる一人の男性なのか。
「なぜ、そんなにも黒がいいのですか?」
その問いに、白騎士は不敵に微笑んだ。
「俺と結婚すれば、わかるかもしれないな」
「……は?」
これは、たった一枚の黒いパンツから始まる、婚約破棄と国外追放、そして二人の恋の物語。
王国の法律すら巻き込んだ、前代未聞の純白騒動。
果たしてエレオノーラは、愛する白騎士の黒いパンツを認めることができるのか。
純白の愛か、漆黒の信念か。
二人の恋の行方は、いまだ白黒つかない。
笑いあり、涙あり、婚約破棄あり、国家反逆罪あり。
愛と信念、そして一枚のパンツを巡る、感動の全9話!
サクッと読める、約10万字の短編です!
※なお、短編の定義については現在、王国騎士法にて審議中です。
文字数 106,571
最終更新日 2026.10.28
登録日 2026.10.22
【義姉ヒロイン×激重感情×復讐×バトル】
灰の降る村で、少年ネロは姉を失った。
唯一の生存者となった彼を保護したのは、聖都ルメンティアの魔獣災害対策局に所属する執行官、フィオーネ・アトラス。
ぶっきらぼうで不器用。
だが誰よりも家族を大事にする彼女は、ネロを“義弟”として迎え入れる。
数年後――。
復讐のため対策局に所属したネロは、魔獣ウイルス事件を追う中で、自身にも異常な力が宿っていることを知る。
人を超えた力を持つテロ組織『沈黙の灰』。
聖都で続く異形化事件。
そして、戦いの中で少しずつ軋み始める過去の記憶。
これは、怪物になりきれなかった少年と、彼を家族として守り続ける義姉が、絶望の闇へ踏み込んでいくダークファンタジー。
本作は執筆補助としてAIを使用しています。
主に地の文の校正、表現調整、誤字修正等に活用しています。使用ツールNotebookLM
文字数 199,617
最終更新日 2026.06.15
登録日 2026.06.11
【ヒロインが結婚前提で勝手に話をゴリゴリ進めてくる日常系ラブコメです】
気に入ったら、いいね、押してね☆
文字数 171,315
最終更新日 2026.04.28
登録日 2026.04.21
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
文字数 345,062
最終更新日 2025.11.22
登録日 2025.08.20
魔術の才能が全てを決める世界で、スキルが『ただの剣士』だった僕は、村人から『能無し』と蔑まれ、追放されてしまった。
絶望の中、育ての親の計らいで、国内最高峰の魔術学院に補欠合格したものの、待っていたのは、才能溢れる魔術師たちからの、冷たい視線。
「もう、僕の居場所はどこにもないのか…」
全てを諦めかけた、その時だった。
僕が、ただ一本の剣を握りしめた瞬間、臆病だったはずの僕の心は、氷のように冷たい静寂に包まれる。
――これは、唯一僕を信じてくれた友人の期待に応えるため、この理不尽な世界で、必死に自分の居場所を探す物語。
文字数 114,696
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.10.10
僕、ノクス・アルヴァの平穏な日常は、一人の少女によって終わりを告げた。
彼女の名はリア。三年ぶりに再会した幼馴染は、とんでもなく可愛く成長していたが――
「ノクスに近づく女は、あたしが全員『蹴り殺す』から♡」
――中身は、とてつもなく愛が重い、ヤンデレ気味な少女になっていた!
秘密部隊員としての正体を隠し、地味な事務員として生きる僕の日常に、彼女は嵐のように乗り込んでくる。
魔獣との死闘より、彼女との痴話喧嘩の方がよっぽど危険!?
これは、最強の堅物くんと、愛が重すぎる幼馴染が繰り広げる、勘違いと溺愛の暴走ラブコメディ!
文字数 289,772
最終更新日 2025.08.18
登録日 2025.08.04
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