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アルファポリス

いじめ闘争記

江藤咲希 /
いじめと戦った実話小説!
それは何の前触れもなく始まった。毎日思っていた。「死んだら楽になれる」…そして今、生きている。生きていて本当に良かったと思っている。わたし、江藤はいかにして陰湿ないじめと戦ったか!? いじめ体験の実話小説。
■単行本 ■定価1,047円(10%税込) ■2006年12月20日発行

CHECK!!

  • 雑誌に紹介!

    「週刊朝日」(2007年3月16日号)の「週刊図書館」に大きく紹介されました!
  • 雑誌に紹介!

    「週刊女性(2007年2月6日号)」の「本誌イチオシ今週の新刊BEST3」に紹介されました!
  • 新聞に紹介!

    教育家庭新聞(2007年1月20日付)に大きく紹介されました!
  • はじめに

     あなたはいじめを知っていますか?

     あなたはいじめをしている方ですか? されている方ですか?

     それとも見ているだけの方ですか?  



     そのどの方にも読んでほしいと思います。

     なぜなら、いじめはいつ始まっていつ終わるかわからないから。

     明日のあなたがいじめに関わらないとは言い切れないからです。



     私は小学校三年生のときと、そして、今回この本にあるように、中学の二年生、三年生のときにいじめにあいました。とても苦しくて、苦しくて。言葉では言い表せないほどに、どうしようもない感情が自分を蝕みました。本編では自殺を考える場面は一つですが、毎日思っていました。



     「死んだら、楽になれる!」





     ――でも、今私は生きています。



     今、私は生きていて本当によかったと思います。



     いじめは消えないと私は考えています。

      ですが、いじめと戦うことはできます。もちろん、私のようなやり方でなくて結構です。戦う、というと大変のような気がしますが、戦うこととは「生きること」です。



      それはいじめが酷くなかったからだ! と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そう思われると悲しいですが、そういう意見もあるだろうと覚悟してこの本を書きました。



     それでも、読んでみてほしい。そして、少しでも希望を持ってほしい。

     いじめに負けないでほしい。生きてほしい。

     なぜなら、いじめはいつか終わるから。終わりがないわけではないから。

     そして、「生きる」ということは、何にも変えられないほどにすばらしいものだから。

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