傾国の美姫の『影』になりました2
後宮の見習い侍女は、主人のために暗躍したい
紅焔国の後宮に、一風変わった主従がいた。秘境育ちの博識侍女・朱亞と、平民の豪商出身の貴妃・桜綾。後ろ盾を持たない彼女らは助け合い、人助けを通じて味方を増やしつつあった。流行り病や猛火……帝都で起こる怪事件の裏には、悪鬼と呼ばれる異形の影がちらつく。皇帝・飛龍の命を受け、朱亞が悪鬼に対抗する呪術を学ぶ中、一匹の獣が現れる。その名は天狗。紅焔国に災いが迫っていることを警告しに現れたのだ。さらに天狗は、朱亞を見て「懐かしい匂いがする」と言い始め――
日和とはじまりの朝ごはん
夜明けと共に開店する、朝ごはん専門店「はじまり食堂」。その店内には不思議な看板が置かれている。――ここは、面倒ごとが多いお店。面倒なことが嫌いな方はご注意ください。初めはどのお客様も戸惑うようだけれど、店主の日和が提供するのは、彼らが無意識のうちに求めている特別な一皿。家族との関係に悩む人、日々の暮らしに疲れた人……何かを抱えていても、おいしい朝ごはんと、お店のあたたかな空気に、次第に心はほぐれていく。ほっと癒される優しい“朝”の物語。
拾ったのが本当に猫かは疑わしい5
喋る猫(?)のモドキを拾ったことをきっかけに猫好きな隣人、優一と結婚した薫。娘の理歩も生まれて、賑やかな毎日を送っていた。ある日、薫たちはモドキに背中を押され、家族旅行に挑戦することを決意。幼い娘や犬猫を連れての初旅行に向け、一家で協力して準備を進めていく。そんな中、理歩の保育園ではお遊戯会の練習が始まり、ますます多忙に。薫は家族旅行&お遊戯会の成功のため、モドキや周囲の人々、時に動物たちの力を借りて奔走するが、次々トラブルが舞い込んできて――オヤジ臭い猫(?)との、ちょっぴり笑えて心温まるもふゆるストーリー、第五弾。
月華後宮伝7
虎猫姫は冷徹皇帝と望月を仰ぐ
煌びやかな女の園『月華後宮』。 皇帝・紫曄の寵姫であり、神託の月妃でもある虞凛花。故郷である雲蛍州で自らの虎化を制御する術を手に入れ、無事後宮に帰還した彼女は、『月桃祭』を成功させ皇后・望月妃に内定した。立后の儀を控えた凛花は、自身が皇后になる正当性を知らしめるべく『満薬草』を世に広める準備を進め、紫曄もまた、自身が望む後宮の在り方を模索し大きな決断を下す。そしてそれは、月華後宮だけでなく国全体を巻き込んでいき――? 中華後宮物語シリーズ、堂々完結の最終巻!
徒野先輩の怪異騙り
「助けて、知らない駅にいる……」存在しないはずの『きさらぎ駅』に迷い込んで行方不明となった友人を捜すため、大学生の如月未那は、旧研究棟に住み着き怪談を蒐集している変わり者の大学院生、徒野荒野に助けを求める。そこで未那は押しかけ助手として、研究室から出ない徒野の代わりに怪異事件の調査を手伝うことになるのだが――。豊富な知識で鮮やかに謎を解く徒野は、虚構であるはずの怪異を現実にしてしまう、驚くべき力の持ち主だった!? 都市伝説×バディ×異能、新感覚のオカルトミステリ!!
龍神の生贄
虐げられた無能少女はあやかしの当主に愛される
かくりよの里で唯一霊力を持たないとして、名無しと蔑まれてきた緋色は、ある日里を訪れた籘原家当主、尋と出会う。緋色に特別な力があると告げる尋は契約妻として帝都に来ることを提案し、緋色はそれに頷いた。尋との交流を通し、彼の役に立ちたいと願う緋色。しかし、緋色は籘原家には本妻と、出産の際膨大な霊力を受け止める生贄の二人を娶る風習があることを知る。自身が生贄だと悟った緋色は尋を拒絶するが、彼の血筋の秘密と妖魔の存在についてを聞いてしまい――
後宮炎巫伝
〜巻き戻り巫女は死の謎を解く〜
国を統べる最高位の巫女、炎巫の候補となった明琳は、謂れのない罪で処刑されてしまう。しかし、彼女にとってこの人生は四度目だった――一度目の人生が終わる時、「お前が本物の炎巫にならなければ国が滅ぶ」と謎の美青年・天翼に言われ人生をやり直すことにした明琳。しかし巫女として四度人生をやり直したもののうまくいかず、五度目は女官として後宮入りすることに。そこで彼女を待ち受けていたのは後宮で巻き起こる怪事件と、美貌の宦官・誠羽で……?
白蛇様の婿入り婚
恋を煎じて、愛を呑む。
大正末期――妖族と人間が共に暮らす時代。漢方屋『矢尾板堂』の一人娘である矢尾板菜佳は、店の存続のために突然の縁談を受け入れた。夫となる人は、白蛇を祖とする妖族の名家・白嵜家三男の白嵜橙司。菜佳は『白蛇様』が婿入りしてくれるならば店は安泰だと、ほっと息をついた。そして、橙司が時折見せる切なげな眼差しに違和感を覚えつつも、夫婦としての暮らしを始める。しかし、橙司が妖族の力を持たない上に、白嵜家を追いやられた存在だとわかり――?
南陽楼の店守
人と、人ならざるモノの“願い”と“呪い”渦巻く、皇都・赫連。その歓楽街随一の妓楼・南陽楼に、真夜中にだけ開くという不思議な小道具屋があった。そこで扱われているのは、夜の花街を妖しく彩る妓女たちの仕事道具。店を切り盛りしている店守の珠葵(シュキ)は、仕事の丁寧さと困り事の相談にも乗ってくれる気安さから、妓女たちから頼りにされていた。ただしそれは彼女の“表”の顔。珠葵には、人ならざるモノの調査処罰を行う専門部署・御史台更夜部の依頼を受けるという“裏”の顔があって―― アルファポリス第8回キャラ文芸大賞「お仕事・お店賞」受賞作品の待望の書籍化!
後宮の棘6
行き遅れ姫の覚悟
「棘を抜くときがきたのね――」 政略結婚により結ばれた、清劉国の行き遅れ皇女・劉翠玉と湖紅国の禁軍将軍・紅冬隼。大陸統一を目論む紫瑞国との戦に勝利し無事帰国した二人は、今までとは違う日々を過ごしていた。なんと、翠玉のお腹に新しい命が宿っているのだ! 馬に乗ることも訓練も禁止された翠玉は、周囲の対応や自らの体の変化に戸惑いつつも、愛しさを噛みしめていた。そんなある日、異母姉である劉妃の子――惺皇子が保護を求めて翠玉の元へやってくる。黄毒事件の事件の犯人として、劉妃が捕らえられたというが――? 武闘派夫婦の中華後宮譚、後宮の闇を暴く第六弾!
やすらぎ古民家カフェのしあわせ時間
あやかしさんと、ほっと一息
婚約者と仕事を失い、傷心旅行で信州松本を訪れたあずみ。幼い頃から人ならざるモノが視える彼女は、あやかしが集う古民家カフェ『玉手箱』に偶然招かれる。不思議な縁が重なり、カフェで働くことになったあずみだが、カフェにやって来るのは一癖も二癖もある客ばかり。はじめは戸惑っていたものの、賑やかな日々を過ごすうちに、あずみは疎んでいた自身の力を受け入れ、新しい生き方を見つけていく――。疲れた心がじんわり潤う、優しいあやかしファンタジー。
大正帝都の灰かぶり姫
孤独な少女は至幸の愛を知る
幼い頃に両親を亡くし、田舎の村で慎ましく生活していたハナ。村の人に紹介された仕事に就くために帝都に向かうも、そこは遊廓のような場所だった。困惑するハナを救ったのは、中條公爵家の長男・鷹保。女性との噂が絶えず、帝都一の色男と呼ばれる男だった。行く当てのないハナは彼の屋敷で女中として働くことになるが、ともに過ごすうちに世間のイメージとは異なる優しさに触れ、彼に惹かれていく。そんな折、ハナは鷹保のある噂と悲しい過去を知ってしまい――。身分違いの恋を描いた和風シンデレラロマンス!
真夜中の君と見上げた空
仕事で忙しい母親と、認知症の祖母のため、家事と家族の“ケア”に勤しむヤングケアラーの 日彩。祖母には存在を忘れられ、学校生活も満足に送れず、友達にも呆れられる。そんな日々に息が詰まりそうで、自分の居場所を探していた。そんな時に真夜中のスーパー前で、同じ高校の制服を着た男の子、梨斗に声をかけられた。毎夜15分、観覧車が一周する間だけ、自分の心を打ち明けていき……? 明日を生きるみんなに贈る、アルファポリスほっこり・じんわ り大賞「優秀賞」受賞作。
後宮の香死妃は香りに埋もれて謎を解く
「教えて、香死。彼女はなぜ、死ななきゃならなかったの?」田舎出身の天真爛漫な少女・香麗然は、死者の想いをお香の煙で視る不思議な力を持っている。彼女はひょんなことから、死者の匂い――「香死」を漂わせる幼い妃に仕えることになった。やけに頼もしい爽やかな青年・曹朱と協力し、自身の特異な力を使って、侍女の謎の死、毒薬事件に誘拐、妃の流産など、次から次へと起きる謎の事件を暴いていく。やがて、それらの事件が、ひとつの“シナリオ”につながっていることに気づき……!?
鬼の御宿の嫁入り狐3
不老の花弁と時送りの玉手箱
鬼の里にある旅籠屋・燕屋で、唯一の異種族として暮らす少女、縁。仲居として修業に勤しみながら、許婚である燕屋の次男・琥珀と仲睦まじく過ごしていた。そんなある日、兄・黎雪が持ち帰った玉手箱を開けると、なんと老人の姿になってしまった。刻一刻と弱る兄を救うため、また結婚の許しを得るために、縁たちは鬼族の元頭領である酒吞童子のもとへ向かうことになるが――異種族の二人が織りなす本格あやかし恋愛ファンタジー、第三弾!
後宮の料理妃2
皇后の試練と夫婦の契り
皇帝・劉赫と相思相愛となり、饕餮の巫女を辞して再び後宮へ入った雪蓉。皇后の位につくものの、他の妃たちは雪蓉をよく思っていないようで、さっそく後宮をまとめる難しさに直面する。さらに、劉赫との夫婦の時間をどう過ごせばいいのかという悩みも出てきて――。そんな中、雪蓉は「上元節」という宴の準備をすることに。自身が作った料理を披露する場もあるため、宴を成功させようと意気込むけれど……? 試練を乗り越えるたびに愛が深まる! 食を巡る中華ファンタジー、第二弾!
後宮の調達人 ~鬼灯の章~
「ご依頼承りました。あなた様の望むものを調達して参ります」――愛憎渦巻く後宮で、外に出ることができない妃たちのために望 む品を届ける調達人、紅姑娘(ホンクウニャン)。今回の仕事は「必ず天候を晴れにする呪具」を調達すること。依頼の困難さもさることながら、紅は依頼人の鬼気迫る表情が気になって……。仮面で顔を隠した大男を相棒に、依頼に隠された謎を解きつつ、どんな無茶ぶりにも応えていく調達人・紅姑娘による後宮お仕事ミステリー!
与兵衛長屋つれあい帖2
お江戸の縁むすび
与兵衛長屋で二人暮らしをしているおみつと作次。大店の娘が作次に懸想したことで、穏やかな日常は一変して――?(「はつこい」) 長屋に居候することになった、記憶喪失の美男・権兵衛。彼の唯一の持ち物は、絵師・遊斎が描いた遊女の版画で――?(「太夫の旦那様」) 長屋に住む大工の息子・幹太。なにかと作次に張り合う彼は、破落戸とかかわりがあるようで――?(「あこがれ」) 長屋の暮らしを描いた、笑いと涙の江戸人情物語――第二弾!
鬼の頭領と宿縁の番
孤独な少女は一途な溺愛を知る
家族に疎まれ、和菓子店を営む祖父と暮らしてきた美桜。だが、祖父が急逝し、店を追い出されそうになる。そこへ突然、鬼の頭領・霧乃が美桜の後見人になるという知らせが舞いこむ。驚きながらも美桜は申し出を受けるが、絶大な権力を持つ霧乃に多くは望まないと決めていた。だが、ひょんなことから美桜が霧乃の魂の番「ヨスガ」だと判明。その日から霧乃は美桜のもとに通い、愛を囁いてきて!? 戸惑いながらも彼を受け入れるが、嫉妬から妹・瑠璃子の嫌がらせが激しくなり……!?
明治あやかし恋綺譚
~式神に愛された男装令嬢~
鬼に一族を滅ぼされ、自身と弟に呪詛をかけられた灯子は、その呪詛を解き、昏睡状態の弟を助ける為、陰陽師の頂点と呼ばれる陰陽頭を目指すことになる。式神である御霊府君と共に全寮制の陰陽師養成学校に通うことになったのだが、そこは女子禁制の男子校だった! その上、婚約破棄した元許婚と再会、しかも寮が同室になってしまい……。入学早々、トラブルに巻き込まれた灯子は、個性豊かな同級生と共に最下位のクラスであるヲ組に振り分けられ――。鬼退治×男装×ラブコメの最強ファンタジー開幕!
私が「――」になった日。
不慮の事故で命を落としたはずの朝葉は、目覚めると神様に選ばれていた。雪の降るときだけ現世に行けると知り、一緒に事故に巻き込まれた幼馴染の楓の様子を見に行くと、なぜか彼は朝葉が見えるらしい。私の姿を見られるのは一ヶ月以内に死ぬ人なのになんで――? 朝葉にとってのヒーローで、大切な初恋の人、楓を死なせるわけにはいかない。アルファポリス第8回ライト文芸大賞「切ない別れ賞」受賞作。
忌み子花嫁は鬼の頭領の溺愛を知る
わたしを「殺した」のは、鬼でした
鬼を狩る一族である「道間」家に生まれながら能力を持たず、忌むべき色である赤髪で生まれたユキは両親から疎まれ、ある日、父によって山奥に捨てられる。夜が更け、凍死寸前の彼女の前に現れたのは、月のように美しい鬼の青年だった。道間を憎む彼に命を絶たれたユキは、気が付くと鬼の里にある彼の屋敷に寝かされていた。鬼の頭領である彼――千早はユキを鬼として生き返らせたという。そのまま彼に仕えることになったユキだが、なぜか千早は彼女を温かい優しさで慈しみ――!?
後宮の泡沫姫
不老不死伝説と人魚の運命
ごく稀に、人魚の血を宿した不老の乙女「姫魚」が生まれる汐国。姫魚は交わった者を不老にし、泡となって消える――。そんな伝承が残るこの国には、姫魚は皇帝に献上される習わしがあった。慕っていた姉分が姫魚になり、前皇帝・蒼月に殺された過去を持つ真珠は、ある日自身も姫魚だと判明し後宮入りすることに。まずは邪魔な皇帝・緋月を殺めようとすると、なぜか「手を組まないか」と提案される。聞けば、緋月も異母兄の蒼月と確執があるという。復讐心に駆られる真珠は、緋月の手を取ることにするが――!?
わたしと古民家と毎日
~古民家ベーカリー&カフェとまり木~
過労から味覚を失った、社会人二年目の鈴原依織。出社したくないな――身も心もくたくたの彼女は、会社の最寄り駅を乗り過ごし、長閑な田舎の駅に行き着いてしまう。そこでふと立ち寄ったのは、『古民家ベーカリー&カフェ とまり木』。久々の美味しい食事に心を動かされ、いつしか涙を流していた依織は、スタッフ募集の貼り紙を見つけ、転職を決意する。そして、周囲の人々に支えられて、古民家での穏やかな毎日が始まる――これは、パンの香りに誘われて動き出す、癒やしと成長の物語。
金鼎国後宮の華妃2
妖の猫と蘇りし皇子
偽華妃事件を解決し、正式に太子・紫貴の妃候補――華妃になった燐。だが、孤児の自分が正妃になれるはずもないと端から諦め、華妃の一人・百蘭を正妃に推薦することを決意。他の華妃たちに悟られないように、密かに紫貴と近づけようとするが、なぜか胸が痛んだ。そんな折、燐の周りで次々と怪事件が起こり、ついには鼠の妖・采王までが何者かに襲われ力を奪われてしまう。不審に思った燐が調査に乗り出そうとした矢先、突然皇城に死んだはずの紫貴の弟・楓葉が帰還して……!?
後宮の偽物3
~冷遇妃は皇宮の秘密を暴く~
「――きっと、守ってみせる。私の、大切な人たちを」後宮で恐れられる貴妃の正体は、実は女官の孫灯灯。皇帝や皇后、灯灯が淡い憧れを抱く皇兄・秦白禎の協力を得て、毒殺された貴妃に代わり、彼女の遺児を守っていた。しかし、灯灯は皇帝兄弟を嫌う彼らの祖母・太皇太后と、彼女の息がかかった新たな妃に陥れられてしまう。彼らの狙いは、灯灯の大切な人たち。灯灯が危ない橋を渡りながらも調査を進めていくと、妃の真の目的と女の園が生んだ驚愕の事実が明らかになり……!?
僕がいない世界で君が光を見つけるまで
「明るい私」の仮面を被り、息苦しい毎日を生きる高二の一花。唯一、自分らしくいられるのは、幼馴染の瀬里の前だけ。しかし、突然の事故により、彼は命を落としてしまう。一花は希望を失い、モノクロな日々を送るが、ある日、いつもと変わらない様子の瀬里が目の前に現れた。そして、彼の心残りを解消するために奔走することに。一緒に夏を過ごすうちに、一花の世界に光がだんだんと戻っていく。だが、残酷なカウントダウンは始まっていて…… 切なすぎる奇跡に涙が止まらない感動作。
きよのお江戸料理日記7
江戸の料理屋「千川」で料理人として働くきよ。――ある日、「千川」の裏にある井戸端で、大男が倒れているところに遭遇した。 どうやら彼は、相撲部屋から逃げ出してきた力士らしく……。――負け続けの力士の悩みを料理の視点で解決する「相撲取り現る」ほか、飛鳥山で花見弁当の味見とかわらけ投げをする「花見遊山」など全四編を収録。女料理人・きよ、そして周囲の人々の先行き気になる待望の第七巻!
剣客逓信
明治剣戟郵便録
アルファポリス「第9回歴史・時代小説大賞」『痛快!エンタメ剣客賞』受賞作! 時は明治初頭。幕末の動乱で不達となった書状や品を届け直す郵便配達員がいた。警察に先駆け所持した短銃と、侍の魂たる刀を手に、彼らは荷を狙う賊に敢然と立ち向かう。いつしかついた通り名は、“剣客逓信”。これは、逓信として特命を帯びたある二人組の物語。一人は、過去に傷を持つ、寡黙ながら一流の老剣士。一人は、無鉄砲で血気盛ん、しかし誰より情に厚い見習いの青年。二人が預かる手紙は、時に喜びを、時に悲しみを呼ぶ――。維新の世をひた走る痛快娯楽活劇!
秀長暗殺
天正十九年一月、大和大納言たる豊臣秀長が自らの城で毒殺された。彼個人に対する恨みか、それとも豊臣政権に対する不満か。いずれにせよ、このまま放置すれば、大和大納言家、ひいては豊臣の世が揺らぎかねない。そこで、一刻も早く事件の首謀者を見つけるべく、秀長の股肱の臣、藤堂高虎が秘かに動くことになった。疑わしき者は四人。千利休、徳川家康、豊臣秀吉、そして石田三成。いずれも当代きっての権力者だ。高虎は愚直にも、正面からこの曲者たちに話を聞いていく。そうして彼らと対話をするうちに、高虎が知らなかった、豊臣政権の抱える闇が徐々に明らかになっていくのだが――
さくら長屋の回覧ノート
口下手で不器用、婚活にも連敗中の百花。32歳となり、おひとり様で生きていこうと決意した彼女は、老後の資金を貯めるため、築50年のさくら長屋に引っ越すことにした。入居条件は、住人たちとの回覧ノートを続けること。家賃の安さに惹かれて長屋暮らしをはじめた百花は、個性豊かな住人たちに振り回されてばかり。けれど回覧ノートが運ぶ、ちょっとお節介であたたかい彼らとの交流は、百花の世界を少しずつ広げていき――
龍神様のかりそめ花嫁
離縁の雨と真の婚姻
家のしきたりによって龍神に嫁いだ葵。「龍神の花嫁」というと聞こえはいいが、会えもしない夫のために隔離されて暮らし、その後離縁され、次の花嫁を産むために嫁ぎ直させられる――いわば捨て駒だ。離縁後、葵は女好きの男の側妻になる。この雨がやめば離縁の合図。諦めつつも、ほのかに憧れていた美貌の男・御蔭に「龍神様の妻でいたい」と話してみると、雨は降りやまなくなった! さらに、なぜか御蔭が「私の花嫁」と言ってきて……!? 孤高の龍神×不遇な花嫁の和風ファンタジー!
砂漠の国の最恐姫2
後宮の寵姫と皇妃たちの思惑
冷徹皇子アーキル唯一の寵姫・リズワナ。妃に望まれているが、前世の記憶があるリズワナは、彼の愛情を素直に受け入れられずにいた。そんな中、皇帝の第二妃が娘をアーキルの妻にしたいと言い出した! 彼ははっきり断ってくれるが、古魔術に傾倒する第二妃はリズワナを生贄にしようと目論んでいる。リズワナが自分の想いと向き合い、状況を変えるために動き出した矢先、身に覚えのない皇帝毒殺未遂の罪を着せられ捕らえられてしまい……!? 思惑が渦巻くアラビアンラブファンタジー続編!
朱華国後宮恋奇譚2
狙われた皇帝は片翼の少女を愛し抜く
治癒の力を持つ一族に生まれ、『病身の女帝のため』と弟を殺された過去を持つ翠蘭。誰かが女帝の名を騙っての犯行であったと知り、当時の女帝の息子であり現在の皇帝である憂炎の妃候補となることで、彼と共に事件の真実を追い始める。憂炎の伯母・梓晴が黒幕だろうと推測は立ったが証拠がなく捜査は難航。皇帝としての責務をこなしながら事件を調べ、自分を気遣ってくれる憂炎に、翠蘭はどうにかして報いたいと思い始め――
鬼神様の贄姫
無能の少女は孤高の鬼に寵愛される
名門蒿里家に生まれた涼音は、稀有な先読みの異能を使える義妹と比べられ、無能ゆえに家族から虐げられていた。ある日、街で出会った鬼に見初められ、結婚を申し込まれる。彼は、軍のエリートである異能特別部隊に所属する鬼――白珱だった。気性の荒い鬼という世間の噂とは正反対で、涼音を歓迎する白珱。彼から向けられる甘くひたむきな愛に戸惑いながらも、ともに過ごすなかで互いに惹かれていく。そんな中、帝都を脅かす人攫いの魔の手が二人に近づき――!? 恋と運命が紡ぐ和風シンデレラストーリー!
後宮の秘薬師2
~銀の煙管と甘い双毒~
「――沈黙が真実を葬る」後宮の深い闇はまだ続く。薬草の知識の豊富さを買われ、中級妃の侍女として働いている楊鈴。華やかな後宮に潜む不穏な空気が、彼女を次々と奇妙な事件へ巻き込んでいく。蜜に紛れ込んだ甘い毒、隠された秘密の抜け穴、不可解な煙管殺人……。楊鈴は卓越した推理力と薬師の知識を武器に真相に迫ろうとするが、後宮にはびこる悪意や人間の複雑な思惑が絡み合い、事件は混迷を極めていき――? 禁断の秘密を鮮やかに解き明かす、薬師×中華ファンタジー第二弾!
男装官吏と花散る後宮
仮面の貴人と妃の秘密
宮廷で史書編纂事業が立ち上がると聞き、居ても立ってもいられなくなった歴史オタクの柳羅刹。彼女は男と偽り官吏登用試験、科挙を受験し、見事第一等の成績で官吏となる。ところが、ひょんなことから珍妙な仮面の貴人、雲嵐に女であることがバレてしまう。皇帝の食客であるという彼は、羅刹の秘密を守る代わり、後宮で亡くなった妃の悪霊によるとされる妃嬪の連続不審死事件の調査を命じる。羅刹はしかたなく、後宮に現れるという妃の悪霊について調べ始めるが、その背後には国家の歴史にまつわるとんでもない秘密が隠されていて──?
後宮の棘5
行き遅れ姫の帰還
「これで、終わりだろうか――」 政略結婚により結ばれた、清劉国の行き遅れ皇女・劉翠玉と湖紅国の禁軍将軍・紅冬隼。度重なる試練を経て心身ともに結ばれた二人は、強敵――紫瑞国の宰相・董伯央が目論む大陸統一を阻止するべく、連合軍を率いていた。早々に決着をつけようと奮闘する翠玉だが、連日の雨と董伯央が講じる予想外の策に振り回されることに。そして、戦況が動いたその時――翠玉と冬隼の関係も大きな変化を迎える。それは、湖紅国の後宮に蔓延る闇に繋がり――? 武闘派夫婦の中華後宮譚、核心に迫る第五弾!
月華麗君後宮譚
~偽りの宦官と秘された皇子の事件帳~
「お前は私の秘密を知った。その上で問おう。私の手足となって仕事をする気があるか?」男 装をしてスリで生計を立てていた少女、白狼はある日スリに失敗し、ひょんなことから後宮に 連れていかれることになる。そこで、姫として生きてきた皇子・銀月と出会い、彼のために陰 謀渦巻く後宮で宦官として働くことになり――? スリの腕前と度胸のある白狼、後宮をよく知り、強かな銀月――生きるために嘘をつき続けてきた二人が手を組み、闇を暴く痛快中華後宮ファンタジー!
逃げるための後宮行きでしたが、なぜか奴が皇帝になっていました
前世の記憶を持つ春麗は人生3周目にして、穏やかな人生を送っていた――はずなのに、二度と会いたくなかった因縁の相手、白龍と再会してしまう。彼から逃げるため、後宮に入りこれで安心かと思いきや今世の白龍は皇帝になっていて⁉ 春麗を逃すまいとする彼の命令で妃になり、神獣が見えるという能力まで発覚し、春麗の人生は一気に波瀾だらけに……! さらには皇后候補にまでなってしまい⁉ 皇帝の溺愛から逃れ、穏やかな日々を取り戻すため、春麗は後宮を奔走する!