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ジェミニは代筆屋をしている。双子の妹のキエラは配達人だ。ジェミニのもとへラブレターの依頼がきた。二人の会話の不穏な空気の中キエラは配達に出向くのだった。
文字数 701
最終更新日 2025.11.09
登録日 2025.11.09
トロールの手にする棍棒は巨大だった。棍棒好きの美少女勇者デリクリスタはどうしてもそれがほしかった。トロールの行方やいかに。
文字数 1,001
最終更新日 2025.11.05
登録日 2025.11.05
美少女騎士がいた。
名前をノストラダムスという。
のちの世にノストラダムスの大予言というとんでもない予言をした張本人である。
しかし、彼女が書いていたのは妄想日記であった。
いちをきゅうたしてじゅうにならないそのほうてしきは橋の石の欠片を煎じて、あくびがでると治る。
何が治るのかを書いていない。
それがノストラダムスであった。
彼女の書いたものはほかの者には読めない。
意味不明の解明に不明する不正解。
彼女の頭の中には計算でいっぱいだった。
ほとんどが外れているが、それでも計算は機能していた。
円周率は円を廻って、犬が吠えたところの点に猫がしゃがんだ姿勢で求愛した率を掛け合わせる。
ノストラダムスのペンが滑る。
心地よくインクの黒が流れるようにらせん状の円に扇形の花びらを書く。
よくできている。花柄だ。
それが彼女の絵画的ラテン語の感想であった。
それを買いたいというもの好きもいるが、しかし彼女は売らなかった。
占いで自分の本を売ってはならないと出ていたからだ。
彼女は迷信深かいのだ。
そのため自分の書くものには客観性をもたせようと、妄想した。
客観性って何?
それって美味しいの?
気分のままに書いたらいけないことなの?
自分で言っていて自分で無知をさらす。
知の無知。
それは知の死であった。
つまり無知の生。
ノストラダムスのいきがいである。
今日も楽しく妄想日記を書く。
それが予言書となる本だと、ノストラダムスは予言を書いた。
そのせいで、みんなが騙されることになるとも知らずに、彼女は自己満足に浸って、領主に買ってもらったお酒を飲みほすと、使い倒した羽ペンをおくのだった。
文字数 669
最終更新日 2025.11.01
登録日 2025.11.01
公爵令嬢ベローナと、異世界出身の専属メイド・アリサ。
「あーん」から始まる主従の小競り合いは、やがて宮廷の“記憶”をめぐる政治へ。
心のスプーンが運ぶのは、甘味と真実。関係性と会話で進む宮廷コメディ×小政治劇。
文字数 8,476
最終更新日 2025.10.21
登録日 2025.10.21
どうしよう。あたしモンスターのペットの子供を孕んでしまった。
異世界に来て一ヶ月、モテないあたしがペットと添い寝してしまったのは、偶然と言うにはあまりに必然だった。
文字数 1,839
最終更新日 2025.10.20
登録日 2025.10.20
今日び、日本人の学生や無職やひきこもりやゲーマーが異世界に行くのは珍しいことではない。
わたしは大学生だったが、勉強もせずに麻雀であそんでいたら、いきなり卓が光りだして、吸い込まれたと思ったら、異世界だった。
女神の説明とかそういうのはまったくなくて、以下略とだけ書かれたチケットをもらったのみだった。
チート能力は現実世界に戻れたら富豪になるというもので、戻れないことを前提とした能力にしか思えなかったが、まーいーや、異世界ライフを楽しもう。
文字数 1,455
最終更新日 2025.10.19
登録日 2025.10.19
美咲は女子高校生だ。友達のソラといっしょに日がな一日変なことをして遊んでいたが、頭に生成AIができてしまってポエムを作る羽目になってしまったすったもんだ。
文字数 53,095
最終更新日 2025.10.19
登録日 2025.10.19
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