天涯の剣と青き風
【暗殺者×不死の隠者の織り成す中華風ファンタジー】
――天涯山主を殺せ!
不老不死に執心すると噂される凌国の王。王直属の闇組織・蜘蛛の一員である青嵐は、病床に伏した王に呼ばれ、そう命じられた。
天涯山とは天神、天仙が棲む雲上天と、人界である中原との境にある山のことだ。ここを守護する天涯山主は、強大な霊力を秘めた龍玉をも護るという。
寿命の尽きかけた凌王は、禁忌と知りながらも、ついにこの龍玉を求めるらしい。
勅命を受けて天涯山に侵入した青嵐は、天涯山主と思われる青年の喉首を掻き斬って殺害することに成功した。しかし、中庭の石畳に倒れ伏したはずの青年は何事もなかったかのようにゆらりと起き上がると、身を翻して、青嵐を攻撃してきた。
気を失わされ、目覚めたときは寝台の上。
呪ともなる〈真名〉を奪われてしまった青嵐に天涯山主が命じたのは、洗濯に繕い物、掃除に料理――……。
「って、アンタ、俺で遊んでるだろ?!」
「だって、ずっとひとりで退屈でしたし?」
王に忠誠を誓う暗殺者と、孤独をかこつ不死の隠者。
ふたりがかわしたある約束によって、いま、世界の歯車が動き出す――……!
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