父を死なせた鍛冶屋に、娘が弟子入りする話。伝説の職人はなぜ、火を絶やさず剣を打たないのか?
――その剣が折れたとき、私の時は止まった。
かつて勇者の剣を打った伝説の鍛冶師グラドは、今では炉に火をくべるだけで、決して槌を振るわない。親友でもあった勇者を自分の剣のせいで死なせてしまったあの日から。
そんな彼の元を訪れた少女パドキア。彼女の正体は、亡き勇者の娘だった。
「父は、あなたの剣を愛していました」
謝罪と鎮魂、そして絶望。火の前で明かされる真実の果てに、少女が選んだのは――「打ち方を、教えてください」という継承の道だった。
これは、折れた剣が繋ぐ親子の絆と、再び火を灯すまでの物語。
※約1万文字で完結。読後、温かい涙を流したいあなたへ。
かつて勇者の剣を打った伝説の鍛冶師グラドは、今では炉に火をくべるだけで、決して槌を振るわない。親友でもあった勇者を自分の剣のせいで死なせてしまったあの日から。
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