記憶を失ったら、愛していた婚約者は「ただのクズ」だと気づきました
婚約者ダミアンの口から出されるのは、いつだって彼のもう一人の幼馴染――病弱で儚げな子爵令嬢、セシリア・フォスターの名だった。
『すまない、マリエル。セシリアは体が弱くて、僕がついていてやらないと駄目なんだ。君はしっかりしているから、一人でも大丈夫だろう?』
(「しっかりしているから」……。私は、寂しくないとでも思われているのかしら)
本当はしっかり者などではないし、あなたに愛してほしいのに。
『すまない、マリエル。セシリアは体が弱くて、僕がついていてやらないと駄目なんだ。君はしっかりしているから、一人でも大丈夫だろう?』
(「しっかりしているから」……。私は、寂しくないとでも思われているのかしら)
本当はしっかり者などではないし、あなたに愛してほしいのに。
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