才能に縛られた世界の『無能』でも、『運』が良ければ成り上がれるはずだ

 ——地球にダンジョンが発生してから数十年。ダンジョンと共に才能やステータスという新たな概念が芽生え、世界はそれらを中心としたシステムに切り替わって行った。

 そんな中で生まれた、ダンジョン資源を求めダンジョンへと潜る"ダンジョンハンター(DH)"という職業。

 そんなDHに生きるための最後の望みを懸けた少年。彼は、戦いに関する才能どころか、何一つ才能が芽生えない"無能"。

 教育学校での虐めや暴力に耐え、教育学校へと通い続けた彼だが、ある日無能を理由に強制退学させられてしまう。

 その時に校長が投げつけて来た物。それは古い箱と呼ばれ、ランダムにアイテムを入手出来る、通称"ガチャ"の最下級品。

 最下級品は、ゴミ同然のアイテムしか出ない筈だった——だが少年が手にしたのは、唯一無二でユニークレア等級の"聖剣エクスキャリバー"だった。

 そこから少年の人生は大きく変動し、人間同士の争いや過去を乗り越えて、DHとして駆け上がって行く。


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