ポケットの中の手紙

娘の結愛は、幼い頃から父・洸太の作業着のポケットに手紙を入れてくれていた。
「パパ大好き」
「いつもありがとう」
折り紙やメモ用紙に書かれた言葉は、洸太の宝物だった。
やがて結愛は成長し、反抗期を迎え、父娘の距離は少しずつ離れていく。
そして二十四歳となり、すっかり大人の女性になった結愛は、仕事で海外に旅立つことを決める。
出発の日光汰のポケットには久しぶりの手紙が入っていた。
それは父への感謝の言葉と、もう一枚、思いがけない紙だった。

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