「世界から逃げようと思ったけど、人生ごと拾われるとは思いもしなかった」
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精霊の怒りを買ったのだ。
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王家は血筋を残せない呪いを受けた。
けれど唯一、月の精霊だけは慈悲をくださった。
同じ精霊の加護を受ける「愛し子」とならば血を残せるように。
そして精霊の愛し子が見つからない世代は。
また月の精霊の慈悲にすがった。
この世界にいないなら別の世界から――せめて同じように精霊に愛されながらも、哀れな存在を、不遇な立場にあるものをこの世界に招くことにした。
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