押しかけ化け女房

 
あるところに心やさしい若者がおりました。

彼が歩いていると、木の根にはさまれて、身動きのとれない白ヘビを見つけました。

かわいそうにと、助けてあげた若者。

すると、その夜更けのこと。

トントン、家の戸をたたく音がする。

こんな時間にいったい誰だろう?

若者は小首をかしげるも、戸をあけます。

するとそこには……。

これは善良な若者の身に降りかかった幸運でもあり、不幸でもある物語。


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