竹林にて清談に耽る~竹姫さまの異世界生存戦略~
大学院へと進学し、待望の竹の研究に携われることになり、ひゃっほう!
忙しくも充実した毎日を過ごしていたが、そんな日々は唐突に終わってしまう。
で、気がついたら見知らぬ竹林の中にいた。
酔っ払って寝てしまったのかとおもいきや、さにあらず。
異世界にて、タケノコになっちゃった!
「くっ、どうせならカグヤ姫とかになって、ウハウハ逆ハーレムルートがよかった」
いかに竹林好きとて、さすがにこれはちょっと……がっくし。
でも、いつまでもうつむいていたってしょうがない。
というわけで、持ち前のポジティブさでサクっと頭を切り替えたヒロインは、カーボンファイバーのメンタルと豊富な竹知識を武器に、厳しい自然界を成り上がる。
竹の、竹による、竹のための異世界生存戦略。
めざせ! 快適生活と世界征服?
竹林王に、私はなる!
暴君は上に何人も置かず
そして『喰らう』というのは、ことハートに関しては相手の全てを奪い去り、己のものとする行為。
さて、これで奴の軛は無くなった。
これと相対するには未だ実力と準備が足らないが、ふむ。
見逃す、というのとは違う理由でハートが引くかな。
通じ合える相手など、ハートには居なかった。
その相手を打ち砕くなら、今は相応しくは無いし、借りを作るつもりも無かろう。
当然ながら、視力以外の感覚器は驚くほど鋭い。
一方で、何故ウサギが大きな音を苦手とするのかと言うと聴覚が発達しているから……では無い。
勿論、聴覚が発達しているのも一因なのだけれど、実際には頭蓋骨の薄さと耳骨の位置の方が重要で、大きな音を浴びせられると脳に衝撃がダイレクトに伝わる事が原因の殆どと言える。
たとえ悪王であっても安易な武力革命は後の統治に行き詰まる事も多い。
旗頭が正当性のある高位貴族等、政治力があるならともかく。
まして戦功勲一等の大英雄が首魁となって作り上げた反乱軍ではないのだから、これは荒れる。
最善は反乱軍など捨て置いて、別の深山にでも籠もっておく事だったが、既に遅し。
その存在は覇を唱えようとする野心家にとっては貴重な戦力であると同時に、自分以外には渡せない危険札であり、いつか自分に向くかも知れないという恐怖の象徴でしか無い。
こうなると次善作はやはり深山に籠もり、終生アンタッチャブルな存在として一帯に踏み入る者を排除し続けるしかなくなる。
まあ、気の毒ではあるので、今度こそ引導を渡してやらんといけんね。
過去の英雄だろうからねぇ
むしろ実戦経験ではカイザラーンの遥か上に居る。
本当に音に頼るタイプなら、轟音で麻痺させる/超音波で盲目状態を作る/霞網トラップを仕掛けて誘導するとかで何とかなるけど、そんな当たり前の対抗手段でどうにか出来るかねぇ……
とりあえず
『霧』
に関しては
『雨』『乾燥』『暴風』『極低温』辺りで物理対処は可能という事か。
招待された地点を観測して、何かしらの建造物があるなら長距離砲撃で潰し、可燃焼夷弾頭によって霧を払ってしまうのも手ではある。
遺物の力すら取り込んだ?
とりあえずリグニンネットワークに異常をきたしているのは間違いないので、即時撤退。
面倒な事、この上無いな。
今のところ弱点らしい弱点は、唯一朝日と霧の中から出られ無い事だけか。
上手く竹に閉じ込めても、リグニンを乱されるなら無駄かもしれないし、何とか撤退しないと危な過ぎる。
なるほど
もしかするとカンスケやスエッコの魂も喰らったかも知れないね。
いや、ハートなら喰らっているか。
そして、その特異資質がネクロマンサーと噛み合った
噛み合ってしまった
生者と死者の中間といった所かな
相性は良かったが、使い方が余りにも稚拙だった。
硬くするのではなく、あくまでも流動する固体として扱い、ハートの口腔や鼻腔から内部に侵入する方が勝機はあっただろう。
カイザラーン、これより軍事介入を開始する!
ハート……
かつてカイザラーンを壊滅に追い込み、竹姫さまを討ち取った最大の敵
ネクロマンシーによる復活なのだろうけど、遺体なしで出来るタイプなのかな?
今のカイザラーンは大きく強くなっているが、それでもハート相手だと油断出来ない上に、多分強化もされているし、術者を仕留めないと危なくていけない。
何としても潰さなければ。
明らかに攻勢を強めている相手に日和見は危険という見本みたいなもんです。
平和は守り、作るもの。
争いが生んだ空白期間が平和なのだから、それを維持したければ争いのバランスを調整するしか無い訳で、相手が戦力を揃え始めた段階で対処する必要がある。
守り砂とは面白い
雨の少ない地方故に普通なら空にも対処可能
また、ある程度固まっても逆に硬度があがる要因にもなる。
ただし、砂や地面に直接作用する能力や魔法に対しての防御を突破されると逆に危険。
また、地下の岩盤層からの侵入等も。
有名ならば対処法も練られている可能性が高いので、油断は出来ないねぇ……
発酵に関してはフルフラールの指導も欲しいし、ハイボ・ロードが二種族も連れ立っていれば敵対しようなんて奴は居ないだろうけど、カイザラーン単独でもとりあえずは問題無い。
ただ、戦力は揃えておくに越したことは無いねぇ
『バレなきゃ犯罪じゃないんですよ』
けだし名言
世界の管理者気取りで好き勝手にやらかし始めたなら、次の清掃員に掃除されなきゃいけません。
次の清掃員……面倒だからカイザラーンには振らない方針で。
なに、どのみちクグノチ他、超越者ポジのモノ達がいるから、自ずと次の清掃員も決まるだろうて。
指名されたら、まあ、諦めよう。
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