桔梗と夜叉

 農民とは区別され、山の民として暮らす桔梗は、祖父の言いつけを守り、他人に自分の顔を見せないように頭巾で覆って生活していた。

 そんな桔梗のもとへ、ある日、村長である佐平がやって来る。
 佐平は桔梗に「とある貴人の世話をしてくれないか」と依頼する。

 なんでもその「夜叉」と畏れられる貴人は都で罪を犯し、罪人として過ごしているという。
 農繁期の手伝い免除の代わりに、桔梗はその貴人の世話をすることになるのだが……。

 ※あくまで架空の国です。時代設定としては、鎌倉時代初期から中期ぐらいですが、あくまでイメージです。なので階級や地位の名称が違う場合があります。また貴人は烏帽子をかぶっていませんのであらかじめご了承ください。
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