となりをあるく、れんしゅう ― センパイと歩く僕のことば
内気な図書委員の二年生の結城誠は、司書教諭との「ありもしない噂」を立てられ、唯一の居場所だった図書室にも居づらくなってしまう。
追い詰められた結城は、噂を打ち消すため、とっさに「ある行動」に出た。
頼ったのは、最近いつも、校舎裏でひとり過ごしているフェンシング部の元エース。
三年の榊一馬。
「放課後、僕と一緒に歩いてくれませんか」
勇気を振り絞った結城のひと言に、榊は、ごくあっさりと応じた。
「いいよ、付き合ってあげる。俺か君が、飽きるまで」
榊は結城と違い、いつも人の輪の中心にいる生徒だった。
しかし、ある理由から部活を辞め、今はひとりで過ごすようになっていた。
そんな榊の心を支え励ましていたのは、SNSに「AKARI」という詩人が投稿している詩だった。
だが、その「AKARI」の正体とは――
王子様のような先輩と内気な図書部員が、ゆっくりとふたり一緒に歩くための練習のような、恋の話。
イラスト:イトノコさま
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