きっかけは公募でどんな作品が残っているか知るために読んだが、想像以上に素晴らしい出来だった。通常こういったデスゲーム物の作品は勢いで書かれただけで竜頭蛇尾に終わる傾向があるが、本作については最後まで続きが気になりどんどん読む事が出来た。恐らくかなり念入りにプロットを練り込んだのではないか。

　イジメ被害を苦に自殺した女子高生、優乃（ゆうの）の遺書から本作は始まる。一転、いきなり復讐者の手に落ちたクラスの場面に変わる。いい意味でのネット小説の強みか、大胆な切り口で無駄な場面を省略して、テンポよく物語を進めるので飽きさせない。

　おそらく主人公の蒼樹空也（あおき　くうや）の視点を通じて読者ごと主観で物語を読ませる計算あったのか、身構える時間も全く与えずにショッキングな同級生の死が立て続けに見せられるので常に緊張感がある。映像化すれば間違いなくR18設定の残虐性が文字だけの世界で存分に発揮される。

　残虐な描写だけでなく、各デスゲームのルールや展開、人々が狂気に陥っていくさま、クラスのリーダーが闇落ちしていく描写の巧みさには舌を巻いた。明らかに精緻な計算の上になされた構成はB級路線をB級で終わらせない。

　そのまま映画化する事も可能ではあろうが、おそらくかつてのバトルロワイヤルと似たような騒動を起こすのではないか。この時代だからこそ若い世代に届く道徳の教科書たりえる小説になっているかと思う。実に素晴らしい作品だった。

はじめまして。書籍版を読みました。
感想がサイコパスみがあるかもしれず、気分を害してしまったら申し訳ありません。
本日書籍が手に届き、面白すぎて一気読みしてしまいました。本当はもっとじっくり読むつもりで、何度か本を閉じたのですが、続きが気になりすぎてページをめくる手が止まりませんでした。
正直に言うと、はじめはよくあるデスゲームかな、と思いながら読み進めていたのですが（といっても、デスゲームの小説は初めて読んだのですが）、とんでもない。人間の本質が詰め込まれた内容にゾクゾクしました。
はじめはいけ好かなかった多治比がどんどんと壊れていくさまを見て、それに比例して好感度が上がっていき、最後は一番好きなキャラになっていました。多治比、かっこいい。
星野が壊れてしまってからの行動はドストライクで、私の大好きな作家である筒井康隆みを感じ、始終ニヤニヤしていました。ああいうの、大好きです。
そしてなんと言っても、主人公の「死にたい」のに「死にたくない」という感情は、正に私そのもので。「死にたい」に「にげたい」というルビが振ってあるのが、ほんとにそう、と何度も頷きました。

この作品を読んでいると、誰がマトモで、誰がおかしいのかがだんだん分からなくなってきました。彩乃が一番マトモなのではないかとまで思ってしまった。それほどまでにドップリとこの世界観に沈み込み、侵されました。

もっともっと書きたいことがあるのですが、文字数が足りないのでここまでとしておきます。
素晴らしい作品だと思いました。
もっと駆威命さんの作品が読みたいです。
これからも応援しております。

書籍化おめでとうございます。

はじめまして、この作品が大好きで、密かに応援していた読者です。
ちょっと理解が追いついていないので、初のコメントをさせていただきました。
！！タイトルに書籍化って付け足されてますが、これはそういうことですか！？
もしあっていましたら、書籍化本当におめでとうございます！
デスゲーム系統の作品が大好きなのですが、中々そういったジャンルは書籍にならないことも多いので、大変嬉しいです。
続報をお待ちしております！
発売したら是非購入させてください！
これからも応援しております。

うーわ誰だよ私の涙腺ダボダボにしたの。

めちゃくちゃ、いい作品に出会えてほんとよかった。
実写化して欲しいってみんなの気持ちがわかる。

作者さんお疲れ様です。

退会済ユーザのコメントです

とても読みやすく、とても読みづらい作品でした。次は映像で見てみたいです

『バトル・ロワイアル』のように映像化してほしいくらいの完成度です、ある意味で『道徳的』な内容です。

間違って送信しちゃった(てへ😋)

深いテーマで１日で読みふけって完徹してしまいました。
USBのデーターを使って何処までやれたのか想像するしかありませんが、それも行間を読む醍醐味です。

本当に面白かったです、あなたはちゃんと伝えたい物があって作品を書いているのが伝わりました。時々、弱い自分がどうしようもなく嫌になります、僕も蒼樹くんのように覚悟を決めれるようになりたいです。
僕はあなたの、世界観が好きになりました。
僕も見習って頑張りたいです。
別に僕が投票すれば大賞取れるというわけではありませんがライト文芸大賞の方も応援しています。長文失礼しました。

極限の状態に置かれても 自分の命よりも大切なものがある。 守りたいものがある。 そう思いながらこの作品を読みました。

素晴らしい作品をありがとうございます。

蒼樹くんの立場に立ったことがありました。
いじめに苦しみ、自己保身の為に他人を見捨て、痛みをわかっているのに何も出来ず罪悪感に苛まれ、死を救済だと思い、それでも生きたいと願う気持ち。
誰も傷付いてほしくない、傷付けたくない。そう思って何も出来なくなる気持ちも。

とても、過去から現在までの自分を見ているようで深く感情移入しながら読み進めました。
素敵な作品をありがとうございます。

退会済ユーザのコメントです

はじめまして！
作品読ませていただいてます。話の奥が深いですね。
虐めって意外と身近ないところにあるものなんですよね…。

ラストまであと少し！頑張って下さい！！

いよいよラストですね！
まだどんな展開かが読めず、とても気になります！

初めまして。
読み進めていくとどんどん物語に引き込まれていきました。
切なくて気付かないうちに涙がポロポロ・・
とても感動しました。

退会済ユーザのコメントです

以前頂いたお言葉を考えて 個体群生態学という言葉にたどり着きました。 一番強いものと、一番弱いものは決まっていて、付けられた順位には死んでも逆らえない。

そしていじめの加害者と被害者の姿は 犯罪心理学の適用を感じます。 この作品の加害者の意識は自己防衛と 逃避だけに向き 、被害者のことなど 何一つ後悔することはないのですね。

どれほど数の単位を数えても、彼らが反省し 全員が死なずに 生き残れる可能性が見えません 。

極限状態にこそ その人の 本質が現れる。

みんなの 選ぶ結末を 待っています。

いじめって怖いですよね…私もその立場になったことがあるので、分かります…一人一人個性が有り、何かしら悩みを抱えている。最後まで読めない展開になりそうで楽しみです！

星野ちゃんの 心が悲しくて、 思わず涙がこぼれました。 物語なのだから ストーリーなのだから。 そう思っても、 どこか夢の中で。 幸せな姿を いつか見たいと思います。

感想はたくさん来ているでしょうが、 それは思わず引き込まれるような物語であるからです。

終わりが見えてきましたね。

もう少しです。 頑張ってください。

展開が見えないハラハラドキドキする物語ですね。
ここだから、今だから書けると思います。
最後まで読ませて頂きますから頑張ってください。

初めまして
とても興味深い内容です

人間そのものの本性を暴き出すような…
だけど弱かった人間も少しずつ強くなろうとしている

結末まで目が離せません！

描いているのは少年少女ですが大人も所詮変わらないですもんね…

いじめを受けた経験があると、全ての文章が生々しく思えますね。
腐った奴らはどこにでも居る。救えないクズも満遍なく。
痛みを知った加害者を許せるか、許したくないか…今後の展開から目が離せません！

いじめを受けた経験があると、すべての文章が生々しく思えますね。
腐った奴はどこにでもいる。救いのある奴も、何処までも救えないクズも満遍なく。
痛みを知って更生した相手を許せるか許したくないか…今後の展開から目が離せません。

予想外の展開に驚かされました。
私自身もいじめられている身なので
見ていて少しスカッとしました。
一番怖いのは人間だということが、身に染みて分かりますね。