無想無冠のミーザ
人造人間が当たり前に居る世界。
資源不足、人手不足、ホームレス増加、少子化進行を許してしまった二五〇〇年において人造人間──ミーザと呼ばれる──は必要不可欠な存在となった。その中の子供は貴重で、ふとすると拉致されてしまうことなど当たり前である。
よって、人間とミーザにはパートナー契約が義務付けられ、あらゆる環境問題の解決の道を進められているかのように思えた‥…。
古代家七男、古代嗣虎は『平和部』のある田本学園に進学することが決まっていた。
それに伴い、古代嗣虎のパートナー契約を結ぶ為に高級ミーザ工場『バリュー』を訪れるのだが‥…!?
以下、ミーザ革命を達成させたファーストミーザによる平和宣言である
『天照らす黄金の時代が来た。望まれた世界が大いなる血と汗と時を代償に、異色で塗り固められる新世界の誕生だ。
時にそよ風が命の根元を奪い去り、多くの者の身を切り裂いたことがあるだろう。左様連鎖の意気地無しが溢れるこの存在はやがて赤黒の雲に覆われる。
禁忌に触れるも良かろう。変わらぬ地位は新世界の縦横無尽に越され、絞りカスとなるまで生気を吸い取られようと構わぬのならば、いっそ死ね。目に殺意を常に納める者は憚れるが失敬。
天を見よ、天を見よ、天を見よ、其の眼に映る欲望は何を欲す。そして何を欲さないか。新たなる物とは欲に捕らわれることのない純潔が真なり。
殺せ、殺せ、殺し尽くせ。真実を我が手にするのに意志など殺さずにいられるか。否、殺意とは真実、虚なる魄に雑草を殺すことなど不可能。殺意抱く者常に真なり。
無想無冠よ、狼狽えるな、泣くな。我が座を汚すのは愚か者である。想うな、悲しむな。その優しさは我が座をすり減らす。
さぁ、選択せよ。魄の価値を決めるのだ』
以上
不気味さと優しさが惨劇を招くシリアス恋愛SFファンタジーストーリーの始まり始まり──。
注意※本題は七章から
資源不足、人手不足、ホームレス増加、少子化進行を許してしまった二五〇〇年において人造人間──ミーザと呼ばれる──は必要不可欠な存在となった。その中の子供は貴重で、ふとすると拉致されてしまうことなど当たり前である。
よって、人間とミーザにはパートナー契約が義務付けられ、あらゆる環境問題の解決の道を進められているかのように思えた‥…。
古代家七男、古代嗣虎は『平和部』のある田本学園に進学することが決まっていた。
それに伴い、古代嗣虎のパートナー契約を結ぶ為に高級ミーザ工場『バリュー』を訪れるのだが‥…!?
以下、ミーザ革命を達成させたファーストミーザによる平和宣言である
『天照らす黄金の時代が来た。望まれた世界が大いなる血と汗と時を代償に、異色で塗り固められる新世界の誕生だ。
時にそよ風が命の根元を奪い去り、多くの者の身を切り裂いたことがあるだろう。左様連鎖の意気地無しが溢れるこの存在はやがて赤黒の雲に覆われる。
禁忌に触れるも良かろう。変わらぬ地位は新世界の縦横無尽に越され、絞りカスとなるまで生気を吸い取られようと構わぬのならば、いっそ死ね。目に殺意を常に納める者は憚れるが失敬。
天を見よ、天を見よ、天を見よ、其の眼に映る欲望は何を欲す。そして何を欲さないか。新たなる物とは欲に捕らわれることのない純潔が真なり。
殺せ、殺せ、殺し尽くせ。真実を我が手にするのに意志など殺さずにいられるか。否、殺意とは真実、虚なる魄に雑草を殺すことなど不可能。殺意抱く者常に真なり。
無想無冠よ、狼狽えるな、泣くな。我が座を汚すのは愚か者である。想うな、悲しむな。その優しさは我が座をすり減らす。
さぁ、選択せよ。魄の価値を決めるのだ』
以上
不気味さと優しさが惨劇を招くシリアス恋愛SFファンタジーストーリーの始まり始まり──。
注意※本題は七章から
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とても面白いストーリーでした!
主人公の内面や少女たちが細かく描写されており、とてもわかりやすく読みやすかったです!
私が読んでて気になった点は、展開が急すぎて詰まるところがあったことです。途中でその急展開の理由がわかり、舌を巻きましたが、詰まってしまったことが少しネックかな、って思いました!
あとは少しわかりにくい導入や世界観でしょうか。読み進めていくとそれがどんどん紐解かれていき、面白さが伝わるのですが......
本当に面白い小説でした!応援してます!頑張ってください!
ご感想ありがとうございます。
私の物語の作り方は、後から見つけましたが富野作品、けものフレンズのたつき監督のような手法と同じだと思います。初見に優しくないと言いますか、不自然を排除し、彼らの自然を読者に押し付けてしまっているのです。
だから自分は納得できないけれど、この子であればそうするだろう、というのが成立できていると思います。
スラスラと物語が進む中、一人だけ迷いながら置いてけぼりになりそうだった少女が居ましたね。それは読んでの通り二章から登場しており、一章という大事な物語の序盤から出ておりませんでした。物語の序盤とは物語の存在意義を作り出す重要な場面です。つまり、フリアエとはメインの存在ではなく、ただの物語の住人であった訳です。
しかしその住人に関わり出してから主人公の物語は進むことがなくなり、一章の存在は極限まで薄れてしまいました。
これはただの物語の住人にも、物語があるということ。他の全てにも物語があるという証明であります。
小説の書き方には伏線を残し、拾っていくということを徹底しています。深く読んでくださってもただの妄想にはならないでしょうから、お暇な時などには少し考えてみるのも一興やもしれません。
わざわざありがとうございました。
いつも無想無冠のミーザ楽しみにしています!
主人公の発言に疑問を抱いていた部分があったのですが、読み進めてなるほど!と思いました。
こんな展開があるなんてすごいです。私も小説を書いていますがこんな展開ができるなんて心から尊敬します!
これからも応援していきます!
実は感想を頂くのを楽しみに待っていたりするのですが、なかなか来ませんね、大歓迎です。
クラさんは女性の方かな? と個人的に予想しています。作中にあるちょっと過激なシーンで汚らわしく思われたらどうしようと悩みながら、それでもと工夫をして手心を加えているので、尊敬されて嬉しいです。
是非とも視点を主人公だけではなく、他の登場人物にも当ててみてください。嗣虎くんは相手の意思を汲み取ろうと色々考えてはいますが、それが必ず正しいという訳ではありません。
フリアエちゃんが嗣虎くんを恋人にした訳ではないですから、もしかしたら……なんてことも?
読者が信じる部分、疑う部分を考慮致しますので、よろしくお願いします。
こんばんは、クラウンフィールド・ソベルバレンタインです。
まさかの急展開にびっくりしました。
主人公の心情が気になります。
これからの展開に期待しています!
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