「価値がない」と言われた私、隣国では国宝扱いです

「――リディア・フェンリル。お前との婚約は、今日をもって破棄する」

 高らかに響いた声は、私の心を一瞬で凍らせた。
 王城の大広間。煌びやかなシャンデリアの下で、私は静かに頭を垂れていた。
 婚約者である王太子エドモンド殿下が、冷たい眼差しで私を見下ろしている。

「……理由を、お聞かせいただけますか」

「理由など、簡単なことだ。お前には“何の価値もない”からだ」
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