死神公爵のモノクロな世界は、身代わり令嬢の「おいしい」で色彩に染まる

「お前の作る食事には、色がある」

 凍てつく北方の地を治める「死神公爵」ギルベルト。感情を失い、世界がモノクロに見える呪いを背負った彼のもとに、虐げられた男爵令嬢エルナが「身代わり」として嫁ぐ。

 実家で「残り物」さえ許されなかったエルナが、厨房で見つけた余り物で作った一杯の黄金色のスープ。それが、死神公爵の止まっていた時間を動かし、灰色の世界に鮮やかな色彩を取り戻させていく。

「彼女の微笑みは領地の百年分の税収に匹敵する」

 無自覚に色彩(魔力)を振りまくエルナを、公爵は独自の超・合理的ロジックで国を挙げて囲い込み、溺愛し始め───。

 色彩を失った公爵と、愛を知らない令嬢が、「おいしい」で結ばれる救済の物語。
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