愛を知らない僕は死んじゃう前に愛を知りたい

第五章 体乗っ取られちゃった⭐︎

ご対面

ボクらしき人物はそのまま入学式に向かっていった

ギルの新入生代表挨拶、生で聞きたかったのに､､､

､､､生ってちょっと変態っぽいな

って！それどころじゃなくて！！！！


とにかくこの操られてる状態？から抜け出さないと！！

このボク視点シアターから抜け出せる方法､､､



と言っても、前後ろ右左
ひたすら真っ黒な空間で出口なんかあるわけもなく

床を叩いてもボクの筋力では叩き割ることなんて出来ないし､､､

だから筋トレ続けてればよかったのに！
精霊たちが止めてきてから抑えていたのがこんなことに繋がるとは､､､

（※たとえ続けていても、彼の筋肉は成長しません､､､ルティはこれまでもこれからも、か弱い美少年ですby主）



ンー､､､
精霊たちも呼ぶことができないっぽいなぁー

ドンのゲンコツ（メテオ級）だったら床も一撃だろうけど


ん？ドン､､､ドン､､､ドン､､､

（※某ペンギンのお店の中毒性のある歌ではありませんby主）


ドンから習ってきた土魔法使えないかな､､､？！

ここに土なんてないけど、ドンが
『土魔法はあくまで地形を操る魔法であって、土に直接関与してるわけじゃない
自分の魔力で応用すれば、地形と認識したものを操ることだってできるんだ

まぁ、それにはかなりの年数をかけて到達できるんだけど､､､
ルティのこの有り余る魔力量ならずっと練習できるんだから、もっと早く習得できるよ！』


そんなこと言いながらこのボクの魔力量をすっからかんにする勢いでスパルタ教育をしてきたんだ､､､
うっ､､､今でも思い出すだけで､なんか疲れた


まぁ、今役に立つのなら、頑張った甲斐があるってわけだ

この黒い床の空間を地形として操る､､､
うん、できそう

正直この空間が破けたらどうなるか全然わかんないけど、やらないわけにもいかない

なんせボクには食堂が待ってるからね！

魔力を土属性に集中させて、体に巡らす
そのまま手元に魔力を集めて､､､

床に巡らす

『Fluttuazione　terreno！！地形変動』

この世界の魔法には呪文が必須で、ボクは一言一句全てを覚えさせられた

ちなみに前世でのイタリア語に当たるらしいけど、今でもよくわからない



ンー
動かせそうではあるけど､､､






､､､ん？！？！まって、なんかいる！！！

ボクは地形の内部からなんらかの存在に気づいてそれを引っ張り出した､､､

なんか手みたいな感触なんですけど？！！
なにこれなにこれ！！！？！！！

抵抗されるけど、なんとか引っ張り出す


そして、完全に引っ張り出したと同時にボクは尻餅をついた
あれだ。芋掘りのあれだ。
力込めて抜き終わったらその反動でなんちゃらってやつ


『はぁ？僕の存在に気づくの早すぎでしょ
大人しくしてくれなきゃこまるのに』

ボクの目の前には、そんな事を口にする『僕』がいた､､､







ど、ど、ど、ドッペルゲンガーってやつだっ！！！！！！！