勇者に裏切られた僕と魔王に裏切られた君
人間でありながら誰よりも前線で戦い、誰よりも深くダンジョンに潜り続けた。それでも彼は「道具」に過ぎなかった——最高難易度のダンジョン最深部、もう引き返せない場所で仲間たちが背を向けたとき、主人公はそのことを知った。
絶望の底で足掻き続けていた彼は、同じ暗闇に捨てられた者と出会う。魔王軍の処刑場として使われるこのダンジョンに、一人のダークエルフが放り込まれていた。人族の味方でも魔人族の仲間でもない彼女もまた、裏切られた傷を胸に宿していた。種族も立場も違う二人は、互いを信じることしか残っていないとわかりながら、最深部のボスへと挑む。
討伐の先に待っていたのは、この世界に存在するすべてのダンジョンを支配する「管理者の権能」。捨てた者たちはまだ知らない——あの薄暗い底で、自分たちが何を解き放ってしまったのかを。
勇者よ、魔王よ。お前たちが切り捨てたのは、ただの道具ではなかった。裏切られた男とダークエルフの少女が手を取り、人族と魔人族の双方へ復讐の牙を向ける——ざまぁ逆転譚、開幕。
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