限界具現 〜魔法ゼロ令嬢が現代アイテムを呼び出したら、祭具の聖女にも災具の魔女にもされました〜
FPSゲームとアニメ、推し活だけを心の支えに生きていた、少し人付き合いが苦手なオタク女子高生・時任昇華。
ある日、事故に遭った彼女は、魔法と信仰が息づく異世界で、名門貴族の令嬢・クロノ・ソーカとして転生する。
貴族なら魔法が使えて当たり前、学院では魔法と信仰、礼儀作法を学ぶのが当然。だが、クロノには致命的な問題があった。
『魔法がまったく使えない』
頼れるのは、前世で知っている物を呼び出せる謎の力、|限界具現《ゲンカイ・マテリアライズ》だけ。
現代アイテムを魔法に見せかけ、今日も必死に学院生活を乗り切るクロノ。けれど、ごまかせばごまかすほど、周囲の勘違いはどこまでも加速していく。
ただし、限界具現も万能ではない。呼び出せるのは前世で詳しく知っているものだけ。使える回数にも限りがあり、失敗すれば魔法を使えないことが露見する危険もある。
それでもクロノは、ライターやプラネタリウムのような平和なものから、閃光手榴弾や火炎放射器のような物騒すぎるものまで、あらゆる現代アイテムを駆使して窮地を切り抜けていく。
ただ必死にごまかしてきただけなのに、いつの間にか「魔法の天才」「女神の奇跡」「聖女の再来」と呼ばれる始末。
……ほんっと、なんでこうなったのよ!
すごいのは私じゃなくて、地球の文明なのに!
最初は、自分の秘密を隠すためだけだった。
けれど、弟マークやクセの強い同級生たちと、勘違いだらけの騒動を乗り越えるうちに、クロノは少しずつ変わっていく。
前世では得られなかった友達ができ、同級生たちとの絆も深まっていく。魔法が使えない自分でも、誰かの力になれるのだと知っていく。
だが、栄都を揺るがす大事件で、クロノは人々の前で限界具現を使ってしまう。
その日を境に、クロノが呼び出す道具は女神の“祭具”と崇められ、彼女は“祭具の聖女”と呼ばれるようになる。
しかし、その噂が法国西方の聖都――国の信仰を司る大神殿へ届いた時、彼女に与えられた呼び名は、まったく別のものだった。
――“災具の魔女”。
魔法が使えない転生令嬢が、オタク知識と現代アイテムで今日も必死にごまかす!
これは、信仰と勘違いに振り回される世界で、魔法ゼロの令嬢が自分の居場所を探していく、勘違い異世界ファンタジー。
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それでもクロノは、ライターやプラネタリウムのような平和なものから、閃光手榴弾や火炎放射器のような物騒すぎるものまで、あらゆる現代アイテムを駆使して窮地を切り抜けていく。
ただ必死にごまかしてきただけなのに、いつの間にか「魔法の天才」「女神の奇跡」「聖女の再来」と呼ばれる始末。
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その日を境に、クロノが呼び出す道具は女神の“祭具”と崇められ、彼女は“祭具の聖女”と呼ばれるようになる。
しかし、その噂が法国西方の聖都――国の信仰を司る大神殿へ届いた時、彼女に与えられた呼び名は、まったく別のものだった。
――“災具の魔女”。
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