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1章 コスで生活
18話 放心中
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「ふへへへぇ~結構あったなドミノン」
周りの人に聞こえない様、俺はドミノンにヒソヒソっと伝え俺も笑った、ドミノンも一緒に見たから真っ赤になってる、顔を隠して頷いたよ、まさか朝起きて、あんな良いものが見れるとは思わないよな。
「だよな、朝日が丁度当たってて、すっげぇ綺麗だった」
「うん・・・綺麗だった」
ドミノンが素直に答えたぜ、俺たちが買い物用のカゴを台所に取りに行ったら、エリナ姉が裸でいたんだ、シスター服を洗ってたみたいなんだけど、全部を見ちまった、シスター服の上からじゃ分からなかったけど、意外に胸があったんだぜ。
いつも落ち着いてて、どんな事があっても笑顔で対処する、あのエリナ姉が真っ赤になってた、恥ずかしそうに体を隠してる表情はすっげぇ色っぽかった、あれが大人の魅力って言うんだろうな。
「あんな人と結婚したいよな」
「うん」
ドミノンと一緒にニヤニヤして、ちょっと離れて買い物をしてるエリナ姉に視線を向けた、朝の市場でひと際注目されてる、あの美人の体を俺たちは見た、事故とは言っても嬉しかった。
あれは一生モノの出来事だよ。
「ちょっとアルミク、いやらしいわよ」
ふたりでエリナ姉を眺めてたら、買い物をして戻ってきたサーヤの声が突然後ろから聞こえた、それだけじゃなくジャガイモを大量にカゴに入れてきたんだ、いきなりだから俺もドミノンも転んじまった、何すんだ!って怒ったんだけどジト目で見られた、横にいたミーオにまでジト目をされちまった、この話題の中心であるエリナ姉がいなかったのは良かったぜ。
あんな顔をエリナ姉にされたら、俺きっと生きていけない、ドミノンもきっと同じことを思ってる、男だったらきっと誰もが思うぜ。
「しかたねぇだろサーヤ、お前たちとは違うんだ、あのエリナ姉の裸だぞ」
大人の裸なんて滅多に見れねぇもん、それも美人ときたら誰だって見たいと思うのは当然だ、いつも静かなドミノンまで、あの時からずっと俺と同じでボーっとしてるんだ、あんなのそう簡単に忘れられる訳ねぇ、いや忘れたくない。
そう言ったんだけどよ、それを聞いてサーヤとミーオに頭を何度も殴られた、やめてくれと言ってもやめなかったんだぜ、ひどいよな。
「はぁっはぁっはぁっ・・・まったく信じられない、これだから男は」
「うん、最低」
疲れて止めてくれた時には、俺もドミノンも地面に倒れていたよ、疲れなかったらまだ叩かれてたんだろうな、でもジト目はされたままだ。
「最低って言うけどな、エリナ姉を見てみろよ」
ふたりの視線をエリナ姉に向けさせた、遠くにいる男たちがジッと見てるんだ、それを言ったら何も言えないぜ、ふたりで顔を見合って黙ってる。
俺は得意げに笑ってやった、声を掛けないのは酒場の二つ名があるからだ、あんなに綺麗で優しそうなのに、すっげぇつえぇんだ、微笑みの破壊神とか女神の花って通り名もある、女神の花は触れてはいけないって意味があるんだろうな。
「どうだよ、みんな憧れてるんだよ、お前たちとは違うんだ」
そう言ったら、また二人に叩かれ始めた、エリナ姉が来て止めてくれたけど、ほんとに痛かった、ドミノンはエリナ姉を見て赤くなってるのに二人には叩かれない、俺だけ叩かれて痛い思いをした、ずりぃよドミノン。
「ちぇっ・・・まぁ目には焼き付けたんだ、これはしかたねぇよな」
今後は頭の中だけで思うことにするぜ、ドミノンも横で頷いてる、お前だけたたかれなくてずるいって、頭をたたいてやった。
「痛い」
「俺の方が痛いってのドミノン」
ふたりにタコ殴りだぞ、痛いなんてもんじゃねぇ、前を歩いてる二人を睨んだぜ、そしてたらサーヤが振り向いたんだ。
また叩かれる!?そう思って手で防ごうとしたけど、殴っては来なかった、どうしたんだろうと目を開けると、サーヤは悲しそうな顔をしていた。
「アルミクほんとに最低ね、まだ言ってるの?またぶつわよ」
「悪かったって、もう言わねぇよ」
「言わないだけじゃないでしょ、少しは考えなさいよ」
サーヤが訳の分からない事を言ってきた、それでまた言い合いになったんだ、こいつとはいつもこうだ、何かにつけて俺をバカにする、だからいつもケンカになる、エリナ姉の前じゃあまりやらないが、今日はしつこいな。
「ふたりともそこまでだよ」
「「は~い」」
「うん、良い返事だね」
エリナ姉が綺麗な笑顔をしてくれた、俺とサーヤがケンカをしてもすぐに止めるのは、この後に良い事があるからだ、それはエリナ姉の撫で撫でだな、遠くの男どもが握りこぶしを振るわせてるよ。
「ウシシ、羨ましそうだな」
「そうね、アルミクみたいにいやらしい目をしてるわ、いやね~」
また俺の悪口だ、でもエリナ姉が前にいるから言い返せない、だがあいつらとは違うだろって思ったぜ、俺はあんな目をしてない、嫌なのは同感だが決して同じじゃない。
「あれだから嫌われるって分からねぇのかな?」
「だからバカなんでしょアルミク、良い男はあんな顔しないのよ、あんたはどっちになりたいの?」
エリナ姉が歩いてるのを見て思っちまったな、あれを思い出さない様にって相当難しい、でも俺は絶対良い男になりたい、サーヤにそれを言ったら笑われたよ。
「何で笑うんだよ、もしかして俺にはなれないってのか?」
「それはあんた次第じゃない?頑張りなさい」
急に応援されてちょっと戸惑った、サーヤに頑張れなんて調子狂うぜ、だけどその表情にドキッとしちまったよ、サーヤのクセにって思ったけど、エリナ姉の表情に似てるって思ったんだ、見習ってるんだ、俺だって負けないぜ。
「そう思ったんだけど・・・無理だ無理」
目に焼きついたもんはそう簡単には消えない、だけど顔には出したらいけないんだ、頭だけで思うなんて今は出来ない、歩いてる時後ろ姿で思い出しちまう、買い物があるからその時は振り払えた・・・だけど孤児院に帰って来て、サーヤたちと調理してるエリナ姉の後ろ姿はダメだ、見ていて想像しちまった。
「っていうかさ、思い出しちまうよな、そうだろドミノン?」
隣で同じように皿を持ってボーっと見てるドミノンを肘で突いて言ってやった、下を向いて赤くなって頷いてるぜ、そうだよなぁ~って肩に腕を回して笑ったんだ、そんでまたエリナ姉を見た。
「エリナ姉だもんなぁ、ぺちゃんこのサーヤやミーオじゃねぇ、ドミノンだって好きだろ?」
無言で頷いてるが気持ちはわかる、だって俺たちの命を救ってくれた人だ、憧れない訳ねぇよ、それに市場で注目されるほどに美人なんだぜ、好きにならない男がいたら出て来てほしいね。
裸を見てもなんとも思わない男は男じゃねぇ、それ位綺麗だった。
「でも、謝らないとダメだと思う・・・きっと気にしてる」
ドミノンに下を向いたままで言われ、俺は悪い事をしていたと、ここで初めて知ったんだ、わざとじゃなかったけどエリナ姉にとっては違うもんな、サーヤとミーオが怒るくらいだ、謝ったほうが良いのは事実だ。
食事を済ませたら謝ろうって二人で決めた、俺たちは朝食の準備をしながらサーヤたちにも言ったんだ、当然でしょとか言われた。
「それなら教えてくれよサーヤ、言わないと分からねぇだろ」
「バカね!そんなの当たり前なのよ、気づきなさいよねバカ、早く謝ってきなさい」
ミーオにまで頷いて睨まれた、しかも今すぐとか言われ背中を叩かれた、ドミノンはミーオに背中を押されるだけだ、サーヤは乱暴だから嫌いだ、エリナ姉みたいにおしとやかにしてほしいぜ。
俺とドミノンは、最後の料理を作ってるエリナ姉の後ろに並んだ、ドミノンは何も言わず下を向いてる、ここは俺が呼ばないとダメだろう、許してくれるのかすっげぇ心配だ。
「え、エリナ姉!」
「ふぇっ!?」
緊張してたから大声になっちまった、エリナ姉がビクッてして振り向いた、エリナ姉の目を見れなくて下を向いちまった、許してくれるかすっげぇこわい。
「エリナ姉、ごめんなさい」
俺が怖がってたらドミノンが先に謝った、俺もその勢いをもらって謝ったんだ、でもエリナ姉の顔は見れない、下を向いてる俺たちの頭に、エリナ姉のやさしい手が乗ったんだ、どうして分かるかって言ったら、いつも撫でて貰ってるからだ、俺たちだからこそ分かる優しい手だ。
ドミノンと顔を上げると、エリナ姉の笑顔が待っててくれた、俺もドミノンも泣きそうだ。
「僕のほうこそごめんね、突然な事でびっくりしたよね、今度から気をつけるから気にしないくて良いよ」
許してもらえた、やさしいエリナ姉だから、最初から許して貰えないなんて無かった、更に怒られるなんてあり得なかったんだ、そう思ってホッとした、そして俺は余計なことを言ってしまいエリナ姉の逆鱗に触れた。
「ほんとに気をつけてくれよエリナ姉、でも綺麗だったからまた見てぇな」
「こらっアルミク!!もう一度見たいってどういうこと、ダメな事だってほんとに分かってるの、ちょっとそこに座りなさい!」
「はいぃーー!!」
俺はこっぴどく叱られた、朝飯も抜きでずっとだ、正座をしてたから足がしびれ、サーヤたちにつつかれていじめられたよ、でもほんとにダメな事だって分かった、あのやさしいエリナ姉があんなに怒ったんだ、もう絶対見ないよ、見たいけど見ないぞ俺はな。
周りの人に聞こえない様、俺はドミノンにヒソヒソっと伝え俺も笑った、ドミノンも一緒に見たから真っ赤になってる、顔を隠して頷いたよ、まさか朝起きて、あんな良いものが見れるとは思わないよな。
「だよな、朝日が丁度当たってて、すっげぇ綺麗だった」
「うん・・・綺麗だった」
ドミノンが素直に答えたぜ、俺たちが買い物用のカゴを台所に取りに行ったら、エリナ姉が裸でいたんだ、シスター服を洗ってたみたいなんだけど、全部を見ちまった、シスター服の上からじゃ分からなかったけど、意外に胸があったんだぜ。
いつも落ち着いてて、どんな事があっても笑顔で対処する、あのエリナ姉が真っ赤になってた、恥ずかしそうに体を隠してる表情はすっげぇ色っぽかった、あれが大人の魅力って言うんだろうな。
「あんな人と結婚したいよな」
「うん」
ドミノンと一緒にニヤニヤして、ちょっと離れて買い物をしてるエリナ姉に視線を向けた、朝の市場でひと際注目されてる、あの美人の体を俺たちは見た、事故とは言っても嬉しかった。
あれは一生モノの出来事だよ。
「ちょっとアルミク、いやらしいわよ」
ふたりでエリナ姉を眺めてたら、買い物をして戻ってきたサーヤの声が突然後ろから聞こえた、それだけじゃなくジャガイモを大量にカゴに入れてきたんだ、いきなりだから俺もドミノンも転んじまった、何すんだ!って怒ったんだけどジト目で見られた、横にいたミーオにまでジト目をされちまった、この話題の中心であるエリナ姉がいなかったのは良かったぜ。
あんな顔をエリナ姉にされたら、俺きっと生きていけない、ドミノンもきっと同じことを思ってる、男だったらきっと誰もが思うぜ。
「しかたねぇだろサーヤ、お前たちとは違うんだ、あのエリナ姉の裸だぞ」
大人の裸なんて滅多に見れねぇもん、それも美人ときたら誰だって見たいと思うのは当然だ、いつも静かなドミノンまで、あの時からずっと俺と同じでボーっとしてるんだ、あんなのそう簡単に忘れられる訳ねぇ、いや忘れたくない。
そう言ったんだけどよ、それを聞いてサーヤとミーオに頭を何度も殴られた、やめてくれと言ってもやめなかったんだぜ、ひどいよな。
「はぁっはぁっはぁっ・・・まったく信じられない、これだから男は」
「うん、最低」
疲れて止めてくれた時には、俺もドミノンも地面に倒れていたよ、疲れなかったらまだ叩かれてたんだろうな、でもジト目はされたままだ。
「最低って言うけどな、エリナ姉を見てみろよ」
ふたりの視線をエリナ姉に向けさせた、遠くにいる男たちがジッと見てるんだ、それを言ったら何も言えないぜ、ふたりで顔を見合って黙ってる。
俺は得意げに笑ってやった、声を掛けないのは酒場の二つ名があるからだ、あんなに綺麗で優しそうなのに、すっげぇつえぇんだ、微笑みの破壊神とか女神の花って通り名もある、女神の花は触れてはいけないって意味があるんだろうな。
「どうだよ、みんな憧れてるんだよ、お前たちとは違うんだ」
そう言ったら、また二人に叩かれ始めた、エリナ姉が来て止めてくれたけど、ほんとに痛かった、ドミノンはエリナ姉を見て赤くなってるのに二人には叩かれない、俺だけ叩かれて痛い思いをした、ずりぃよドミノン。
「ちぇっ・・・まぁ目には焼き付けたんだ、これはしかたねぇよな」
今後は頭の中だけで思うことにするぜ、ドミノンも横で頷いてる、お前だけたたかれなくてずるいって、頭をたたいてやった。
「痛い」
「俺の方が痛いってのドミノン」
ふたりにタコ殴りだぞ、痛いなんてもんじゃねぇ、前を歩いてる二人を睨んだぜ、そしてたらサーヤが振り向いたんだ。
また叩かれる!?そう思って手で防ごうとしたけど、殴っては来なかった、どうしたんだろうと目を開けると、サーヤは悲しそうな顔をしていた。
「アルミクほんとに最低ね、まだ言ってるの?またぶつわよ」
「悪かったって、もう言わねぇよ」
「言わないだけじゃないでしょ、少しは考えなさいよ」
サーヤが訳の分からない事を言ってきた、それでまた言い合いになったんだ、こいつとはいつもこうだ、何かにつけて俺をバカにする、だからいつもケンカになる、エリナ姉の前じゃあまりやらないが、今日はしつこいな。
「ふたりともそこまでだよ」
「「は~い」」
「うん、良い返事だね」
エリナ姉が綺麗な笑顔をしてくれた、俺とサーヤがケンカをしてもすぐに止めるのは、この後に良い事があるからだ、それはエリナ姉の撫で撫でだな、遠くの男どもが握りこぶしを振るわせてるよ。
「ウシシ、羨ましそうだな」
「そうね、アルミクみたいにいやらしい目をしてるわ、いやね~」
また俺の悪口だ、でもエリナ姉が前にいるから言い返せない、だがあいつらとは違うだろって思ったぜ、俺はあんな目をしてない、嫌なのは同感だが決して同じじゃない。
「あれだから嫌われるって分からねぇのかな?」
「だからバカなんでしょアルミク、良い男はあんな顔しないのよ、あんたはどっちになりたいの?」
エリナ姉が歩いてるのを見て思っちまったな、あれを思い出さない様にって相当難しい、でも俺は絶対良い男になりたい、サーヤにそれを言ったら笑われたよ。
「何で笑うんだよ、もしかして俺にはなれないってのか?」
「それはあんた次第じゃない?頑張りなさい」
急に応援されてちょっと戸惑った、サーヤに頑張れなんて調子狂うぜ、だけどその表情にドキッとしちまったよ、サーヤのクセにって思ったけど、エリナ姉の表情に似てるって思ったんだ、見習ってるんだ、俺だって負けないぜ。
「そう思ったんだけど・・・無理だ無理」
目に焼きついたもんはそう簡単には消えない、だけど顔には出したらいけないんだ、頭だけで思うなんて今は出来ない、歩いてる時後ろ姿で思い出しちまう、買い物があるからその時は振り払えた・・・だけど孤児院に帰って来て、サーヤたちと調理してるエリナ姉の後ろ姿はダメだ、見ていて想像しちまった。
「っていうかさ、思い出しちまうよな、そうだろドミノン?」
隣で同じように皿を持ってボーっと見てるドミノンを肘で突いて言ってやった、下を向いて赤くなって頷いてるぜ、そうだよなぁ~って肩に腕を回して笑ったんだ、そんでまたエリナ姉を見た。
「エリナ姉だもんなぁ、ぺちゃんこのサーヤやミーオじゃねぇ、ドミノンだって好きだろ?」
無言で頷いてるが気持ちはわかる、だって俺たちの命を救ってくれた人だ、憧れない訳ねぇよ、それに市場で注目されるほどに美人なんだぜ、好きにならない男がいたら出て来てほしいね。
裸を見てもなんとも思わない男は男じゃねぇ、それ位綺麗だった。
「でも、謝らないとダメだと思う・・・きっと気にしてる」
ドミノンに下を向いたままで言われ、俺は悪い事をしていたと、ここで初めて知ったんだ、わざとじゃなかったけどエリナ姉にとっては違うもんな、サーヤとミーオが怒るくらいだ、謝ったほうが良いのは事実だ。
食事を済ませたら謝ろうって二人で決めた、俺たちは朝食の準備をしながらサーヤたちにも言ったんだ、当然でしょとか言われた。
「それなら教えてくれよサーヤ、言わないと分からねぇだろ」
「バカね!そんなの当たり前なのよ、気づきなさいよねバカ、早く謝ってきなさい」
ミーオにまで頷いて睨まれた、しかも今すぐとか言われ背中を叩かれた、ドミノンはミーオに背中を押されるだけだ、サーヤは乱暴だから嫌いだ、エリナ姉みたいにおしとやかにしてほしいぜ。
俺とドミノンは、最後の料理を作ってるエリナ姉の後ろに並んだ、ドミノンは何も言わず下を向いてる、ここは俺が呼ばないとダメだろう、許してくれるのかすっげぇ心配だ。
「え、エリナ姉!」
「ふぇっ!?」
緊張してたから大声になっちまった、エリナ姉がビクッてして振り向いた、エリナ姉の目を見れなくて下を向いちまった、許してくれるかすっげぇこわい。
「エリナ姉、ごめんなさい」
俺が怖がってたらドミノンが先に謝った、俺もその勢いをもらって謝ったんだ、でもエリナ姉の顔は見れない、下を向いてる俺たちの頭に、エリナ姉のやさしい手が乗ったんだ、どうして分かるかって言ったら、いつも撫でて貰ってるからだ、俺たちだからこそ分かる優しい手だ。
ドミノンと顔を上げると、エリナ姉の笑顔が待っててくれた、俺もドミノンも泣きそうだ。
「僕のほうこそごめんね、突然な事でびっくりしたよね、今度から気をつけるから気にしないくて良いよ」
許してもらえた、やさしいエリナ姉だから、最初から許して貰えないなんて無かった、更に怒られるなんてあり得なかったんだ、そう思ってホッとした、そして俺は余計なことを言ってしまいエリナ姉の逆鱗に触れた。
「ほんとに気をつけてくれよエリナ姉、でも綺麗だったからまた見てぇな」
「こらっアルミク!!もう一度見たいってどういうこと、ダメな事だってほんとに分かってるの、ちょっとそこに座りなさい!」
「はいぃーー!!」
俺はこっぴどく叱られた、朝飯も抜きでずっとだ、正座をしてたから足がしびれ、サーヤたちにつつかれていじめられたよ、でもほんとにダメな事だって分かった、あのやさしいエリナ姉があんなに怒ったんだ、もう絶対見ないよ、見たいけど見ないぞ俺はな。
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