婚約者のもう一人の婚約者から、「一緒に婚約破棄しませんか」と手紙が届きました
「一緒に婚約破棄しませんか」
令嬢セシリアのもとに届いたのは、婚約者アドリアンの、もう一人の婚約者からの手紙だった。
差出人は「金で縁を買おうとする娘」だと聞かされていたリディア。嫌がらせを疑いながら会いに行くと、彼女も正式な婚約契約書を持っていた。
しかも、贈られた「祖母の形見」の首飾りまで、まったく同じ。
二人で吹き出したのも束の間、新居の修繕費も二つの家から二重に受け取っていたとわかる。
「私が疑わなかったから」
「疑わせないようにしたのは、彼よ」
几帳面なセシリアと、華やかで少し芝居好きなリディア。
互いの話を聞くうちに意気投合した二人は、彼が開く夜会へ、同じ馬車で乗り込むことに。
彼はまだ、どちらか一人には選ばれるつもりでいる。
嘘つき婚約者に別れを告げる、令嬢二人の共闘コメディ。
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