王太子に裏切られたので、溺愛されてる魔王の嫁になります
王国の至宝、公爵令嬢リュシア=フィオーレ。
完璧な令嬢として王太子アレクシスの婚約者に選ばれ、「次期王妃」と称えられてきた。
だが、婚約式の前夜、彼女はアレクシスの口から信じられない言葉を聞く。
「君との婚約は終わりだ。俺は聖女エリナと結婚する。」
理由は――リュシアが“聖女を呪った”という濡れ衣。
教会の後ろ盾を得た聖女は民衆に愛され、リュシアは一夜にして“悪女”として吊るし上げられる。
王都に響く鐘の音。燃える邸宅。罵声を浴びせる群衆。
リュシアの瞳に、愛は砕け散った。
「……私は、何もしていないのに」
彼女は牢に囚われ、翌朝には“処刑”が決まる。
愛した人に裏切られ、友に見捨てられ、世界が敵になったその瞬間――
黒い裂け目が空に走り、漆黒の魔力が溢れ出す。
「この女に触れるな、人間。」
現れたのは、伝説の魔王ヴァルト。
“人間を滅ぼした魔王”と呼ばれる彼が、なぜ彼女を救うのか。
その答えは、まだ誰も知らない。
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