その指名、お断りさせていただきます!

 海辺の伯爵領で生まれ育った伯爵令嬢のラルゾーンは、領地で自由気ままに暮らしていた。
 しかし、ある日王家から書状が届き、生活に暗雲が。
 書状の内容はラルゾーンを第一王子の婚約者に、というものだった。
 件の王子は少し前に不貞を犯し、婚約破棄騒動を起こしていることを耳にしていたこともあり、伯爵である父とも話し合って断ることに。
 だが、そのためには王都へと行かなくてはならなくて──
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