絵戸怪異捕物帖
【和風ファンタジー×クトゥルフ神話パラレル】
人と妖怪、そして神々が共に暮らす国、日の本。
その中心に栄える絵戸の都では、幕府と御三家の庇護のもと、人々は賑やかで平穏な日々を送っていた。
そんなある日、都を騒がせる事件が起こる。
かつて幕府を震撼させた天下の大盗賊、カンダタ。その名を名乗る賊によって、名家の姫君や令嬢たちが次々と姿を消しているというのだ。
事態を重く見た幕府は、ある男に事件の解決を要請する。
その名は夜鷹。
天女と見紛うほどの美貌を持ちながら、「面倒臭い」を口癖とする、天下無双の怠け者である。
当然、幕府からの要請など聞く耳を持たず、今日も今日とて屋敷で惰眠を貪るばかり。
困り果てた上司から夜鷹の説得を命じられたのは、真面目一徹な同心、岡山正八郎だった。
ところが、この出会いが正八郎の運命を大きく狂わせることになる。
神も妖怪も恐れる怪異。人の心を蝕む禁忌の知識。そして、幕府がひた隠しにする、この国の真実。
知れば知るほど正気を失い、あるいは背徳へと堕ちていく冒涜的事象の数々に、正八郎は否応なく巻き込まれていく。
果たして、真面目な同心は正気を保ったまま、怠惰な男を働かせることができるのか。
これは、神も妖怪も人も入り乱れる絵戸の都で繰り広げられる、少々不真面目で、世にも恐ろしい怪異捕物譚。
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