嘘から出た絆
「賞金首を追っていたのに……ダンナ、だと?」
莫大な報酬に釣られ、逃亡中の元ギルド幹部シリウスを追い詰めた元軍人ガルガ。
だが、荒くれ者に囲まれた窮地で、幼い少女ココがとっさに「パパ!助けて!」と機転を利かせたことで、事態は思わぬ方向へ転がり出す。
生き延びるため、嘘の『家族』を演じることになった三人。
現場叩き上げで泥臭く生き抜いてきた元軍人・ガルガと、感情が乏しく数字と計算で物事を片付ける元エリート事務屋のシリウス。
そして、大人の顔色を窺いながらも二人を真っ直ぐ慕う、行き場のない少女・ココ。
不揃いな三人の穏やかな日常の裏で、ギルドの追手が確実に距離を詰めてくる。
武器も金も仲間もない、ないない尽くし絶体絶命のなか、元軍人の『たたき上げの知略』が冴え渡る撤退逃亡戦が幕を開ける。
嘘をつき続けた先に見える、本物の『何か』とは。
「――嫁とチビにちょっかい出したな。代金は、高ぇぞ」
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