『私』の願いとその代償。

 小学生の時、クラスの女子の中心である、神宮寺 万理華(じんぐうじ まりか)の不況を買い、いじめられていた 松川 結(まつかわ ゆい)。

 結を助けてくれたのは、同じクラスの村永 晃人(むらなが あきと)だった。

 大好きな晃人君。

 転勤族の結と晃人はその後離れ離れになるが、高校生になってまた同じ高校に通い始める。

 しかし、高校2年生の夏休み。

 晃人の姉、春ちゃんから晃人が交通事故に遭って危篤だと連絡が入る。

 病室で晃人を看取った後、泣いて泣いて、もう息も出来なくなって。
 
 気を失うように眠って目覚めた結は高校の入学式に戻っていた。

「次は晃人君が死なないように、神様がきっとチャンスをくれたんだ!」

 しかし、奮闘虚しく予想もしなかった事が起きてしまう。
 そして、大好きな晃人君を守るために結はある決断をする。

「私、自分が幸せになれなくても、晃人君がただ元気で生きてくれていたらそれでいい。だから、私、彼のことは諦めて、辛くてもずっとそばで見守ることにする。」

※『小説家になろう』にも掲載しています。
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