魔王になりたい魔族と、召喚された俺
五年前、魔族を束ねていた魔王が勇者によって討たれた。
絶対的な支配者を失った魔族たちはまとまりを失い、各地の有力者たちが「次代の魔王」になるため、争う時代が訪れる。
そんな魔王を目指す中のひとり――魔族の少女ティナもまた、自らの勢力を拡大するため、禁忌とされていた召喚魔法に手を出した。
しかし召喚されたのは――日本で平凡な会社員として暮らしていた男、蓮だった。
特別な力もない、完全なる、ただの人間。
召喚失敗に絶望するティナだったが、彼女たちは現在、深刻な人手不足に陥っていた。
「まあ人間でも、頭数が増えるならいいじゃない!」
こうして蓮は、本人の意思を完全に無視され、ティナの眷属として数えられることになる。
だが、その魔王軍の実態は――。
これは、ポンコツ魔族と異世界から召喚された普通の男、そしてわずかな眷属たちが、知恵と奇策と行き当たりばったりで成り上がっていく――最弱からの物語。
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