不能の用心棒と呪いの大賢者 〜兵器として生きてきた雇われ兵は、怨霊と忌み嫌われる少女と護衛契約を結ぶ〜

 追手を退けた雇われ兵ヴィオは、満身創痍のまま“迷いの霊峰”に退避した。
 そこは“恩寵持ち”でさえ容易に近付かず、古来より“怨霊の棲家”と呼ばれる禁忌の地。

 属していた対人殲滅特化部隊【黒禍】に突如命を狙われ、選択肢はなかった。
 その果てに、霊峰に棲まう“怨霊”に襲われ、瀕死に追い込まれる。
 だが、怨霊は彼を殺さずに命を救い、依頼を申し出た。

「私の用心棒になってください」

 その正体は、“呪い”に侵された少女――ルナ。
 “魔法”を操る人外の大賢者であり、ヴィオの恩寵“不能”だけが、その呪いを止められた。

 “普通の人と同じように、生きていきたい”という願い。
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 怨霊と忌み嫌われる少女の、用心棒として。
 近年発見された新大陸に希望を求め、二人は霊峰を後にした。
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