黒胡椒は皇宮に沸く
スープの旨味とスパイスの辛味が、皇宮の陰謀を暴く!?
帝都の皇宮にある巨大な厨房・尚食府。
十九歳の女性厨師・弐湖(にこ)は、スープを扱う部署「湯羹房」で今日も美味しいスープ作り。
しかし、尚食府では肉料理や野菜料理を担う「主菜房」が花形で、「湯羹房」は最下層の脇役として見下される部署。
しかも尚食府の厨師は男社会。女性の弐湖は実力がありながらも、なかなか認められない毎日。
そんなある日、黒胡椒の買い付けに街へ出た弐湖は、香辛料店の若き美丈夫の店主・妙雅(みょうが)に出会う。
海外から希少な香辛料を運ぶ彼は、弐湖が作った一杯の清湯を口にした瞬間、その才能を見抜いた。
「僕と組まないか?」
こうして若き宮廷厨師と若き香辛料商は、宮廷料理の旧態の改革に挑むことに。
そして二人はやがて、帝国を揺るがす陰謀へと巻き込まれていく……!
熱々のスープとピリ辛なスパイスが織りなす、五臓六腑に染み渡る中華系グルメファンタジー!
■主要登場人物 紹介
●鄒 弐湖 (すう にこ)
尚食府・湯羹房(スープ担当)の女性厨師。19歳。
海に面した波南州育ちで、魚介の扱いと味を思い描く力は天才的。
脇役と見下されるスープの価値を信じ、妙雅と共に宮廷料理の常識へ挑んでいく。
●荀 妙雅(じゅん みょうが)
調味料店「荀家調料店」の若き店主。25歳。
幼い頃から海外交易船で各国を巡り、胡椒や香辛料に精通する異才の貿易商。
一杯の清湯から弐湖の才能を見抜き、彼女と共に皇宮の食を変えようとする。
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●荀 妙雅(じゅん みょうが)
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