新しい物語

新しい物語

紀元前0世紀前後、佐久平には弥生の集落が生まれ、
豊かな水と大地に支えられ、繁栄が広がっていった。

しかし、自然はいつも人に味方するわけではない。
浅間山の噴火、気候の揺らぎ、川の氾濫。
それらは次第に人々の暮らしを追い詰め、
かつての豊かな地は、やがて“人の住めない場所”へと変わっていった。

それでも、人は生きる。
時代は移り、群雄割拠のような古墳時代が訪れる。
外からの力が入り、土地をめぐる争いが生まれ、
佐久平は再び人の営みを取り戻し始める。

その頃、
浅間山の大森林――人を拒む深い森の奥に、
ひっそりと生き続けていた集団があったという。

この物語は、
その“森の民”と佐久平の人々が織りなす歴史を、
三つの章に分けて描くものである。
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