「枯れた聖女」と追放された私、実は伝説の調合師でした
聖女としての魔力が枯渇したと誤解され、王太子から婚約破棄と国外追放を言い渡された公爵令嬢エル。
彼女が最後に手に入れたのは、ガラクタ同然の錬金道具一つだけだった。
凍てつく辺境の地で死を覚悟したエルだったが、傷ついた一匹の「銀狼」を、自作のポーションで救う。
だがその正体は、隣国の支配者であり、数千年の時を生きる伝説の神獣『銀狼公爵』ゼノスだった!
エルの錬金術は、単なる薬作りではない。
彼女が作るものは全て、失われた神話級のアイテム「神の涙」と同等の効力を持っていたのだ。
ゼノスの城で、極上の食事とふかふかの寝床、そして神獣たちからの過剰なまでの溺愛を受けるエル。
彼女の淹れるハーブティー一杯で、瀕死の重病人も即座に完治し、彼女が庭を歩けば枯れ木に魔法の実がなる。
一方、本物の聖女を失った王国では、大地が腐り、王太子は呪いに蝕まれて絶望していた。
「戻ってきてくれ!」と泣きつく使者に対し、ゼノスは冷酷に告げる。
「私の妻に、二度と不浄な手を伸ばすな。この国ごと消されたいか?」
無自覚に世界を救う聖女と、彼女を独占したい最強神獣による、逆転溺愛スローライフが今始まる。
彼女が最後に手に入れたのは、ガラクタ同然の錬金道具一つだけだった。
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