婚約解消を告げられて安心した俺は、婚約者を愛している
公爵家嫡男アルベルトには、五年間連れ添った婚約者がいる。
政略婚約で結ばれた侯爵令嬢リディア。
アルベルトは彼女を心から愛していた。
そんなある日、リディアから告げられる。
「あなたとの婚約を、白紙に戻していただきたいのです」
その言葉を聞いた瞬間――アルベルトは安堵した。
愛する彼女から別れを告げられたというのに。
そしてアルベルトは、彼女の望みどおり婚約を解消するため、話を進めていく。
それが二人にとって最善だと、疑いもせずに。
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アルベルトは彼女を心から愛していた。
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