堤防決壊の濡れ衣で追放された治水技師の私ですが、辺境の若き領主が「その水を読む目を、俺の民に貸してくれ」と迎えに来ました
八年、治水寮で堤を見つめ、幾つもの村を洪水から守ってきたリィナ。だがその手柄はすべて筆頭技師に奪われ、ついには堤決壊の濡れ衣を着せられ、王都を追放されてしまう。行き倒れかけた辺境の橋のたもとで彼女を拾ったのは、若き北辺伯ライハルト。「その水を読む目を、俺の民に貸してくれ」と彼は迎え入れる。水害で肉親を失った領主と、水を読む技師。溺愛の日々の中、故国では砂で嵩を稼いだ偽りの堤が決壊寸前に――掌ひとつで真実を暴く、ざまぁ溺愛譚。全六話。
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