位相反転の葬列
「世界は数式で割り切れる」――
そんな科学万能主義を信じる音響技師の前に現れたのは、物理法則を嘲笑う「真っ黒な波形」だった。
それは、効率と最適化を急ぐ合理主義の傲慢を打ち砕く、死の旋律。
「修正」という名の暴力へのアンチテーゼが、逃げ場のない“ソレ”となって脳を侵食する。
読後、日常の静寂が牙を剥く。
音の深淵に引きずり込まれる、極限の聴覚ホラー。
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第8回ホラー•ミステリー大賞で優秀賞を受賞しました。ありがとうございました!
●あらすじ
『階段をのぼるだけで一万円』
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三ツ橋に連れて行かれたテナントビルの事務所で出迎えたのは、イスルギと名乗る男だった。
男は言った。
ーー君の「階段をのぼるという体験」を買いたいんだ。
ーーもちろん、ただの階段じゃない。
イスルギは怪異の体験を売り買いする奇妙な男だった。
《目次》
第一話「十三階段」
第二話「忌み地」
第三話「凶宅」
第四話「呪詛箱」
第五話「肉人さん」
第六話「悪夢」
最終話「触穢」
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