2 / 15
第2話 うちの子が進化している
しおりを挟む
「ピーーー!!」
「うう、、なんだ、」
彼はなにかの鳴き声に無理やり起こされた。しかし起きたばかりでなにもまだ見えないただ「ピー」という鳴き声だけが聞こえる。
「うん?小鳥...ええーーーーーーー!?」
彼は目を疑った。「ピー」と鳴くとすれば小鳥しかいない。声の大きさはおかしいが鳥かごを何とか抜け出して近くで鳴いてるだろうと思った。
「その姿は...」
目の前には5、6歳の女の子がいたのだ。しかしよく見ると腕はなく翼になってる。足元も鳥足になっている。
「一体どうしちゃったの?君はあの小鳥だよね?」
「ピー!」
目の前の子は「そうだ」と言わんばかりに嬉しそうに鳴く。もともと小鳥の寝ていた鳥かごを見てみるとバキバキになっていた。おそらく目の前にいる子が壊したんだろうとトーマは理解する。
「そうか、でもどうして...ん?なんかベッドがかなり柔らか..」
プニョン
そんな効果音をだすように布団の中から現れたのはスラちゃんだった。しかし、
「レイちゃんってこんな色してたっけ?」
今のレイちゃんの色は透き通るような青色だが、もともとグリーンスライムで緑色だったはずだ。しかも透明度も無い汚い緑色だったのがまるで滝に流れている水のようだった。
そのレイちゃんは昨日までとは打って変わりコミカルな動きをして驚いてるトーマを落ち着かせる。
「こんなに可愛い動きしたっけ?まあいいや、とりあえずご飯にしようか。」
今考えてもすぐには思いつかないと判断したトーマはご飯を食べようとベッドから立ち上げる。そしていつものようにレイちゃんを抱き上げようとするがなんと自らベッドから降りた。
「え?レイちゃん言葉がわかるの?」
レイちゃんはそのトーマの言葉に肯定するように触手を一本あげる。トーマはその動きに言葉を理解していると納得するが理由はわからないままだった。
「あ、今日は早い...え!?誰!?この子達?」
キッチンのにはすでに母が朝ごはんの準備をしていた。いつもならまだ寝ているはずなのにトーマが起きていることに関心しながら挨拶するとその光景に驚きを隠せなかった。いつもなら腕には緑色のスライムがいるはずなのに青い綺麗なスライムと5歳ぐらいの女の子がいたからだ。
「どうしたの、その子達は、」
「ああ、俺もよくわからないんだ。朝ごはん食べてから考えてみるよ。」
「そうね、すぐにできるから待ってなさい。」
母もそうねと納得し朝ごはん作りに戻った。レイちゃんを机に乗せる。体の大きさを考えると机に載せないとご飯が食べられないのだ。いすをもうひとつ用意してそこに小鳥、いやハーピーになった女の子を座らせる。
「そういえば名前が無いよね、なんか決めないといけないかな。」
「ピー?ピーー!」
最初こそわからなかったが少し考えてトーマの言ってることがわかると「つけてつけて」と言わんばかりにトーマにせがんできた。
「そうだねーなるべく可愛らしい名前がいいよね。んーーよし!ルルにしよう。」
「ピルルルー♪」
ルルと名づけられたハーピーの女の子は名前をつけてもらい嬉しそうに鳴く。自慢の羽をばさばさと動かして喜びを表現する。
「綺麗な羽だよね。」
ルルの羽は白にほんの少し茶色が混ざっておりさらにところどころにきらりと光る銀色の羽も見えた。
「さあ朝ごはんが出来たよ。そういえば何を食べるのかわかる?」
「うーんわからないな。レイちゃんとルルはなにが食べたい?」
レイちゃんはトーマに聞かれると一本触手を伸ばすと机においてあるサラダに肉料理にパンとすべての料理にさす。
「レイちゃんはなんでも食べれるってことかな?お水はどう?」
トーマは水が入ったコップをレイちゃんに差し出す。スライムは体の80%が水であることをトーマは知っていたので好きだろうと思った。差し出されると落ち着いていたレイちゃんがいきなりコップの中に入りだした
「え!?レイちゃん!?」
いきなりの行動に驚くトーマ。ある程度好意を示すとは思っていたがここまでの反応には目をが飛び出るほどだ。レイちゃんはポンッとコップから出ると体がつやつやになっていてリビングの照明が反射して輝いている。
「そうか、水が特に大好きなんだな。ルルは?」
「ピー、」
ルルは羽を動かして肉料理のほうを指す。
「へえー意外ね。鳥さんだったから野菜が好きかと思ったのに。」
「俺もそう思ってた。というか小鳥のときふつうに家で採れた野菜をあげてたし。」
鳥かごにいた頃は野菜をペースト状にして食べやすくした物をえさにしていただけに肉料理を選んだルルにトーマも母も驚いた。
「それじゃあ食べましょうか。」
母の声に一同が食べ始める。レイちゃんは触手を伸ばして器用に使い綺麗に食べる。一方ルルは顔を皿に突っ込んで食べてた。
「ルルそんな食べ方じゃ汚いよ...ああ、羽のせいでうまく食べられないんだね。」
「ピー...」
顔にサラダのソースをべったりとつけていた。仕方の無いことではあったが汚いと言われてしまったルルはしょんぼりとしてしまった。しかしルルは何かに気づいたように「ピイ!」と元気よく鳴くと羽を伸ばした。その先はフォークだった。
「ルルなにするの?...え!?フォークを使ってる?」
なんと羽の先っちょ部分でフォークを使ってるのだ。しかしよく見てみると掴んでるのではなく先についてるっと言ったほうが正しかった。
「もしかして魔法を使ってるの?」
「ピイー♪」
ルルはそうだと言いたげに鳴いた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちなみにレイちゃんの「プニ」はしゃべってるのではなく動きを表してます
「うう、、なんだ、」
彼はなにかの鳴き声に無理やり起こされた。しかし起きたばかりでなにもまだ見えないただ「ピー」という鳴き声だけが聞こえる。
「うん?小鳥...ええーーーーーーー!?」
彼は目を疑った。「ピー」と鳴くとすれば小鳥しかいない。声の大きさはおかしいが鳥かごを何とか抜け出して近くで鳴いてるだろうと思った。
「その姿は...」
目の前には5、6歳の女の子がいたのだ。しかしよく見ると腕はなく翼になってる。足元も鳥足になっている。
「一体どうしちゃったの?君はあの小鳥だよね?」
「ピー!」
目の前の子は「そうだ」と言わんばかりに嬉しそうに鳴く。もともと小鳥の寝ていた鳥かごを見てみるとバキバキになっていた。おそらく目の前にいる子が壊したんだろうとトーマは理解する。
「そうか、でもどうして...ん?なんかベッドがかなり柔らか..」
プニョン
そんな効果音をだすように布団の中から現れたのはスラちゃんだった。しかし、
「レイちゃんってこんな色してたっけ?」
今のレイちゃんの色は透き通るような青色だが、もともとグリーンスライムで緑色だったはずだ。しかも透明度も無い汚い緑色だったのがまるで滝に流れている水のようだった。
そのレイちゃんは昨日までとは打って変わりコミカルな動きをして驚いてるトーマを落ち着かせる。
「こんなに可愛い動きしたっけ?まあいいや、とりあえずご飯にしようか。」
今考えてもすぐには思いつかないと判断したトーマはご飯を食べようとベッドから立ち上げる。そしていつものようにレイちゃんを抱き上げようとするがなんと自らベッドから降りた。
「え?レイちゃん言葉がわかるの?」
レイちゃんはそのトーマの言葉に肯定するように触手を一本あげる。トーマはその動きに言葉を理解していると納得するが理由はわからないままだった。
「あ、今日は早い...え!?誰!?この子達?」
キッチンのにはすでに母が朝ごはんの準備をしていた。いつもならまだ寝ているはずなのにトーマが起きていることに関心しながら挨拶するとその光景に驚きを隠せなかった。いつもなら腕には緑色のスライムがいるはずなのに青い綺麗なスライムと5歳ぐらいの女の子がいたからだ。
「どうしたの、その子達は、」
「ああ、俺もよくわからないんだ。朝ごはん食べてから考えてみるよ。」
「そうね、すぐにできるから待ってなさい。」
母もそうねと納得し朝ごはん作りに戻った。レイちゃんを机に乗せる。体の大きさを考えると机に載せないとご飯が食べられないのだ。いすをもうひとつ用意してそこに小鳥、いやハーピーになった女の子を座らせる。
「そういえば名前が無いよね、なんか決めないといけないかな。」
「ピー?ピーー!」
最初こそわからなかったが少し考えてトーマの言ってることがわかると「つけてつけて」と言わんばかりにトーマにせがんできた。
「そうだねーなるべく可愛らしい名前がいいよね。んーーよし!ルルにしよう。」
「ピルルルー♪」
ルルと名づけられたハーピーの女の子は名前をつけてもらい嬉しそうに鳴く。自慢の羽をばさばさと動かして喜びを表現する。
「綺麗な羽だよね。」
ルルの羽は白にほんの少し茶色が混ざっておりさらにところどころにきらりと光る銀色の羽も見えた。
「さあ朝ごはんが出来たよ。そういえば何を食べるのかわかる?」
「うーんわからないな。レイちゃんとルルはなにが食べたい?」
レイちゃんはトーマに聞かれると一本触手を伸ばすと机においてあるサラダに肉料理にパンとすべての料理にさす。
「レイちゃんはなんでも食べれるってことかな?お水はどう?」
トーマは水が入ったコップをレイちゃんに差し出す。スライムは体の80%が水であることをトーマは知っていたので好きだろうと思った。差し出されると落ち着いていたレイちゃんがいきなりコップの中に入りだした
「え!?レイちゃん!?」
いきなりの行動に驚くトーマ。ある程度好意を示すとは思っていたがここまでの反応には目をが飛び出るほどだ。レイちゃんはポンッとコップから出ると体がつやつやになっていてリビングの照明が反射して輝いている。
「そうか、水が特に大好きなんだな。ルルは?」
「ピー、」
ルルは羽を動かして肉料理のほうを指す。
「へえー意外ね。鳥さんだったから野菜が好きかと思ったのに。」
「俺もそう思ってた。というか小鳥のときふつうに家で採れた野菜をあげてたし。」
鳥かごにいた頃は野菜をペースト状にして食べやすくした物をえさにしていただけに肉料理を選んだルルにトーマも母も驚いた。
「それじゃあ食べましょうか。」
母の声に一同が食べ始める。レイちゃんは触手を伸ばして器用に使い綺麗に食べる。一方ルルは顔を皿に突っ込んで食べてた。
「ルルそんな食べ方じゃ汚いよ...ああ、羽のせいでうまく食べられないんだね。」
「ピー...」
顔にサラダのソースをべったりとつけていた。仕方の無いことではあったが汚いと言われてしまったルルはしょんぼりとしてしまった。しかしルルは何かに気づいたように「ピイ!」と元気よく鳴くと羽を伸ばした。その先はフォークだった。
「ルルなにするの?...え!?フォークを使ってる?」
なんと羽の先っちょ部分でフォークを使ってるのだ。しかしよく見てみると掴んでるのではなく先についてるっと言ったほうが正しかった。
「もしかして魔法を使ってるの?」
「ピイー♪」
ルルはそうだと言いたげに鳴いた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちなみにレイちゃんの「プニ」はしゃべってるのではなく動きを表してます
64
あなたにおすすめの小説
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる