雷神の後継者になった男〜雷魔法って普通じゃないの?〜
三十二歳の電気工事士だった男は、事故で命を落とし、剣と魔法の世界へ転生することになった。
一つだけ望んだ力は雷魔法。
しかし神が見せたのは、指先から飛ばす小さな電撃だった。
「神様、電撃と雷は違います。俺が欲しいのは、空から落ちてくる本物の雷です」
その一言で雷神ヴォルグを呼び出すことになった男は、本物の雷と、本人には知らされないまま後継者の印を与えられる。
田舎のリュネ村へユアンとして生まれ、二十年。
眠っていた力が目覚めた日、最初の雷は狙った鉄杭を外れ、大木を吹き飛ばした。
雷は魔法のように狙った相手だけを選ばない。
金属や水へ流れ、地面を走り、家を燃やし、人の耳を壊す。
ユアンは鍛冶師の幼なじみエルナと、雷を怖がる白い神獣ルゥに助けられながら、危険な力との付き合い方を覚えていく。
雷を落とすだけでは終われない。
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やがて村には灯りが増え、ユアンの雷を求める者たちも現れ始める。
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