令嬢は潮路を渡る——この海で生き続けるために
大学3年の園部千尋は、瀬戸内を一人旅する最終日、父母ヶ浜の「天空の鏡」で水面に映った帆船の少女と目が合い、意識が転移する。
目覚めた先は、瀬戸内海にそっくりな「瀬都内海」を擁する近世風ファンタジー世界。千尋は七家筆頭・鷲羽家の令嬢「瀬名」の体にいた。かつてプレイした乙女ゲーム『潮騒のセレナーデ』の悪役令嬢——断罪され、島流しにされる運命の令嬢。
だがこの世界はゲームより遥かに広く、深い。ゲームではモブ扱いの「海守衆」は独自の文化と哲学を持つ巨大勢力であり、ゲームでは触れられなかった「第八の家」の秘密、王家が50年ごとに繰り返す粛清「五十年の裁き」が存在する。
瀬名は断罪を回避するだけでなく、この制度そのものを壊すことを決意する。海守衆の若当主・暁、ゲームヒロインの薬師・汐音、海の女戦士・凪とともに、瀬戸内の島々を巡りながら真実に迫り、やがて断罪の法廷で原告として立つ。
※本作は『小説家になろう』『カクヨム』にも掲載しています。
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