水平線の行方
近くて、遠い。
交わることはない。
願いは、いつも自分だけのもの。
大学院生のハルには、一卵性双生児の兄・ヨリがいる。
誰よりも近くにいたはずの兄は、医学部在学中にトワと結婚した。
穏やかな食卓。何気ない会話。
変わらない日常は、ある夜、静かに壊れる。
理解できない出来事に翻弄されながら、ハルは少しずつ知っていく。
兄は、何を手放せなかったのか。
これは、決して重ならない彼方を見つめ、自分を見つめる物語。
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