婚約者様、もう結構です~役立たず令嬢と呼ばれた私は、辺境で薬師として生きていきます~
侯爵令嬢リディアは、婚約者である第二王子クロードから冷遇されていた。
「地味だ」「色気がない」「王子妃に相応しくない」
そう言われ続けても、リディアは耐えてきた。
幼い頃から身体が弱かったクロードを支えてきたのは、自分だと信じていたから。
だがある日。クロードは夜会の場で、美しい聖女をエスコートしながら告げる。
「お前との婚約は見直す」
さらに彼は、リディアを“役立たずの令嬢”として社交界で笑い者にした。
――だったら、もう結構です。
リディアは婚約破棄を受け入れ、亡き祖母から相続した辺境領へ向かう。
そこで彼女を待っていたのは、荒れた薬草畑と、“氷狼公爵”と恐れられる青年公爵アシュレイだった。
実はリディアには、誰にも知られていない才能があった。
一方その頃。
リディアを失った第二王子は、少しずつ気づき始めていた。
自分を支えていたのが、本当は誰だったのかを――。
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