フィロポイメン伝―プルターク英雄伝より―
プルタルコスの代表作『英雄伝』は古代ギリシアとローマの政治家、武将からひとりずつ人物をピックアップして編まれた伝記集です。
いままでに4回ほど完全邦訳されたものが出版されましたが、現在流通しているのは少々お値段のはる西洋古典叢書版のみ。名著の訳がこれだけというのは少しさみしい気がします。
そこで英文から重訳するかたちで翻訳を試みました。個性ゆたかな人物群のなかから、いままでにエウメネス、ニキアス、リュサンドロス、アエミリウス、ピュロスの伝記を紹介しました。この「フィロポイメン伝」は第6弾です。
フィロポイメンはヘレニズム期のギリシアの軍事指導者です。彼の名は、いや彼がひきいた組織、アカイア連邦(アカイア同盟)さえも、わが国ではほとんど知られていません。それもそのはずで、世界史の授業ではアレクサンドロス大王が死ぬと手早くヘレニズム三国の名前を覚えて、あとは話題がローマに移ったまま、ギリシアは気がつけばローマの一部になっています。学習の場では衰退していく国に用事がないのは仕方がありません。
しかしギリシアという「国」は、ゆっくり150年ほどかけて黄昏ていったのです(またローマ領となった後も、文化風習が根こそぎ失われたわけではない)。そのなかに沢山面白い人物がいたことはいうまでもありません。
フィロポイメンはペロポネソス半島に生まれ、スパルタと戦いながらアカイア連邦を拡大させて、滅びゆくギリシアの最後の意地をみせんと奮闘します。衰えつつあるわが国の現況と重ね合わせるもよし、古代の合戦絵巻として楽しむもよし、いずれにせよどうぞ最後までお付き合いください。
いままでに4回ほど完全邦訳されたものが出版されましたが、現在流通しているのは少々お値段のはる西洋古典叢書版のみ。名著の訳がこれだけというのは少しさみしい気がします。
そこで英文から重訳するかたちで翻訳を試みました。個性ゆたかな人物群のなかから、いままでにエウメネス、ニキアス、リュサンドロス、アエミリウス、ピュロスの伝記を紹介しました。この「フィロポイメン伝」は第6弾です。
フィロポイメンはヘレニズム期のギリシアの軍事指導者です。彼の名は、いや彼がひきいた組織、アカイア連邦(アカイア同盟)さえも、わが国ではほとんど知られていません。それもそのはずで、世界史の授業ではアレクサンドロス大王が死ぬと手早くヘレニズム三国の名前を覚えて、あとは話題がローマに移ったまま、ギリシアは気がつけばローマの一部になっています。学習の場では衰退していく国に用事がないのは仕方がありません。
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