霊峰の試練と、雨を呼ぶ者たち
干ばつにより、水も食料も尽きかけた村。
唯一の希望は、山頂に雨神が住むとされる霊峰ラマニル山だった。だがその登頂成功率は「五百年に一人」。多くの挑戦者が登頂を断念した霊峰であった。
そんな中、学院に通う三人の若者――
冷静で頭脳明晰なマーハー、気が強く行動力に優れたファティン、そしてお調子者で問題児のハリールが、村を救うため山へ挑むことになる。
険しい登山の途中、三人の前に立ちはだかるのは、力だけでは越えられない“試練”。
岩に刻まれた数式、言葉に潜む規則、そして仲間の思考を読み解く論理パズル――。
それぞれの得意分野を活かし、ぶつかり合いながらも三人は少しずつ前へ進んでいく。
ようやく辿り着いた山頂で出会った雨神ガルザーンは、願いを簡単には叶えない。
課されたのは、肉体・知識・精神を極限まで試す過酷な修行と、最後の試練。
そして彼らが持ち帰ったのは・・・。
これは、与えられる救いではなく、自ら道を切り拓く物語。
仲間を信じ、考え、乗り越えた先に、三人が見つけた「本当の答え」とは――。
全13話、約22000文字。サクッと読める短編ファンタジー。
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