魔法使いフロイド
尻尾の先が曲がっている黒猫のフロイド。
大好きなお婆さん、ナターシャが亡くなり、彼もまた後を追うように死んでしまう。
天国でフロイドは神様に出会う。
「魔法が使えるケットシー(猫妖精)として蘇らせてあげよう。
そして、人助けをしてたくさんの徳を積んだら、ナターシャの生まれ変わりに会わせてあげよう」と告げる。
魔法って? 人助け? 徳ってなんだ?
そんな疑問を抱く中、目線が高くなる。
彼は整った髭を生やし、紳士的なスーツ姿で、腕にステッキをかけた男性に変わる。
「ステッキを振れば、人間から猫にも戻れるぞ。猫のときは人間になりたいと思って、尻尾を振れば良い」
彼はステッキを振る。すると、黒猫の姿に戻る。神様に質問しようと口を開けた矢先、一瞬にして地上の墓地に景色が変わっている。
目の前の墓石には、ナターシャの名が刻まれている——
これは大好きな飼い主に再び会うため、百年以上に渡り、人間社会を生きる元猫の話です。
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